ヤンゴンから 2三井記念美術館「在原業平と伊勢物語」

2026年03月15日

インドから香港から、日本の能楽堂に集合

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観世能楽堂にて、香港人の演出家の演劇が上演されました。
その演劇に、7年前シンガポールの演劇学校で能を指導したインド人と、今年香港で指導した香港人が出演するので観に行きました。


今年1月、香港で能のワークショップ参加者と飲んでいた時です。

「私、3月に銀座の観世能楽堂の公演に出演します」

その方は、ニーナと言って、日本大好きの香港人です。香港の善竹十郎先生の狂言ワークショップにも参加していたので、狂言の発表会に出演するのかと思いきや、現代劇に出演すると言っていました。
他にも、広東オペラ、中国の伝統武術、日本の伝統舞踊、インドのクーリヤッタムなど、多国籍・多文化の役者で演じられる演劇にだそうです。

日程をみたらちょうど空いている日だったので、ぜひ観に行くよと約束しました。

その後香港で、シンガポールの演劇学校の卒業生と飲んでいたら、「3月にレミットが日本の演劇に出演するらしい」という話を聞きました。レミットは、7年前に教えた卒業生で、インドの古典演劇であるクーリヤッタムの役者です。

よく聞いたら、ニーナと同じ演劇に出演するようです。
「そうか、彼女が言っていたクーリヤッタムの役者とは、レミットのことだったんだ」
私は驚愕しました。なんて世界は狭いんだろう。

シンガポールで能を指導したインド人と、香港で能を指導した香港人が、東京の能楽堂で行われる演劇に一緒に出演する。

何てことでしょう。こんなことって、あるんだろうか。

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演劇は、香港人の演出家・アタ・ウォン・チュンタット氏による意欲的な作品。

アタ氏は日本に留学していたことがあり、その時に狂言を学んだそうです。
日本の伝統演劇に魅せられ、その後香港に善竹十郎師などを招いて、自分の劇団員には狂言や日本舞踊などを稽古させているそうです。

この演劇には監修として善竹十郎師もかかわっているそうです。当日、善竹十郎師にもお目にかかりました。
色んな事がつながっている、観世能楽堂での公演でした。


一方同じ時期に金沢の能楽堂で、やはりシンガポールで7年前に能を指導したインド人の役者が現代劇に出演するという連絡がきました。


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何という偶然でしょう。
その日は、私は東京で公演があり金沢へ行くことが出来ませんでしたが、公演後しばらく日本に滞在するというので、この観世能楽堂の公演に一緒に行かないかと誘ったら、彼は驚愕しました。

このインド人はプラジットといって、現在マルタ島に拠点を置いて演劇活動をしています。
レミットとはシンガポール演劇学校では同級生でしたが、レミットが自分と同じ時期に東京の能楽堂での演劇公演に出演することは知らなかったそうです。

プラジットは他に予定があったそうですが、レミットの舞台を見逃すわけにはいかないので、急遽東京に来てくれました。

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それにしても、何ということでしょう。

そもそも、能楽堂で現代演劇が上演されることが稀なことです。
しかも、外国人の演出家による多国籍の役者による公演となれば、たいへんに珍しいことでしょう。

そのたいへんに珍しい公演が、同じ月に金沢と東京で開催される。
これは、奇跡的なことです。

しかも、その公演のどちらにも、シンガポールで教えたインド人の同級生の役者が出演している。
さらに、香港で教えた役者も出演している・・・・

もう、奇跡を超えた何かです。
それを人は運命と呼ぶのかもしれません。

運命に導かれた縁で、東京で再会した、インド人のレミット、プラジット、香港人のニーナ。
楽しい夜でした。

終演後は、再会を祝して銀座で飲みました。
シンガポールの演劇学校では、宴会のことをタイガータイムと言います。
私が、「宴会」を英語でどう言っていいかわからないので、シンガポールの有名なビール・タイガービールを飲む集まりと言うことで「タイガータイム」と呼んだらそれが定着したのです。
それ以来、代々の学生が「先生、今日は稽古の後タイガータイムしましょう」と普通に言ってきます。

銀座でのタイガータイムの場所は、銀座ライオン。
Tiger Time at Lion

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(銀座ライオンの文字が逆になっているので、写真が反転していると思います)


kuwata_takashi at 22:00│Comments(0)

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