2025年12月30日
1月観世九皐会「翁」


2026年の幕開けの、観世九皐会一月定例会にて「翁」を披きます。
ついに「翁」かあ
感慨ひとしおです。
そもそも能楽の一座は、「翁」を演じるために作られたものです。
その一座の太夫または太夫に準ずる長老が、座を代表して演じる神聖な儀礼的芸能が「翁」でした。
それが、段々とストーリーのある演劇的な能や狂言を演じるようになり、今のような能楽の公演形式になりました。
現在においても、「翁」は基本的に一門の当主が演じるものです。私のような、いち門下が演じることはなかなかありません。
ただ、九皐会門下では、師匠の計らいで門下でも演じる機会を与えられます。
能楽師として、「翁」を演じる機会を得たことを、この上なく感謝いたします。
いよいよ、上演まで2週間をきりました。
能を演じるときは、普通は一度だけリハーサル(申合)を行い、本番を迎えます。
しかし、「道成寺」や「翁」など特別な演目の時は、申合のひと月くらい前に下申合といってもう一回リハーサルを設けます。
その下申合は、12月12日に終えました。
12月6日に演じた緑泉会「楊貴妃」の直後だったので、大変でした。
(その週は、他にも能「安達原」と能「項羽」の地頭があり、大変な一週間でした)
下申合で生じた数々の課題を、消化して当日を迎えたいと思います。
kuwata_takashi at 23:00│Comments(0)│