2024年01月07日
香港から 5
香港のワークショップ「風姿花伝 能劇大師班」、日曜日と月曜日はお休みです。
休日を満喫いたしました。
20年前の2004年にシンガポールの演劇学校で指導した学生の中に、Melissa(メリッサ)とWahwah(ワーワー)と言う2人の香港人がいました。
今は香港で演劇をやっている2人と久しぶりに香港で再会しました。
まず、メリッサが住んでいる長洲(チョンチャウ)島へ行きました。
長洲島は、香港島からフェリーで1時間ほどかかる離島です。香港のビーチリゾートの地のようです。
香港と言えば高層ビルが立ち並ぶ、金融と経済の街というイメージでしたが、街中を離れると自然豊かな地もたくさんあります。
フェリーで長洲島まで行くと、今度は漁船のような小さな船に乗って島の反対側へ行きました。
舟の船頭さんや道端の露天のおばちゃんと、気さくに話すメリッサを見て驚きました。
20年前のシンガポールでは学級委員のような立ち位置のリーダー的存在だった彼女の今の姿をみて、微笑ましく感じました。
長洲島は小さな島ですが、それでも2万5000人ほど住んでいるそうです。離島としては結構な人口です。
その割に、風景はどこから見ても「のどかな漁村」
島には車すらないそうです。確かに道も狭くとても車が走れそうな感じはありません。
それなりに店が立ち並び多くの人が普通に生活しているのに、いまどき、車が走っていない街があるというのが驚きです。
島人達はみんな気さくに話しかけてきます。
吉野さんという日本人の方にも会いました。この人がお話し好きで、長洲島の話などを延々と語ってくださいました。
こんな暖かい気持ちの島は、日本でもなかなか無いように思います。店に入っても、見知らぬ人がどんどん、話しかけてきます。
ああ、メリッサって良いところで暮らしているんだなあと、暖かい気持ちになりました。
まず、島をハイキングです。
メリッサとワーワーと、もう一人の男性は私の通訳をしてくださっている香港人の方です。こんな風にプライベートなお出かけにも同行してくださって、感謝です。
途中からメリッサの娘も合流しました。お嬢さんとは、11年前にシンガポールで会っています。その時はほんの小さな子供でしたが、今は15歳になり立派なレディです。
途中、疲れたら海を見ながらビールを飲みます。
うう、至福のひと時。
知らないおじさんと会話してもしょうがないのでずっとスマホをいじっていメリッサの娘さんも、イマドキっぽい。
夜は、地元の海鮮料理の名店へ行きました。
右端の女性は、ワークショップの参加者のBonni(ボニ)という方です。なんとこんな遠くの離島から毎日ワークショップに参加してくださっているそうです。
平日のワークショップの終了時間は22時30分です。
彼女は22時40分のバスに乗ってフェリー乗り場へ行き、23時30分のフェリーに飛び乗って帰宅しているそうです。
どうも彼女は香港ではかなり有名な女優でありダンサーだそうです。
とても良い一日を過ごしました。
彼女たちに能を教えたのは20年前です。
お互いに年と取ったねえと、語り合いました。
彼女たちは20年前のことをよく覚えていました。
「能を勉強して学んだことは、今でも体の中に残っている」と言ってくれます。「演劇の創作活動に役立っている」と、嬉しいことを言ってくれます。
思えば、20年前は私も必死でした。
能楽師として独立したてのペーペーでした。懸命に能を指導をしました。
その年はいろいろあって、通訳が授業にいませんでした。必死に片言の英語で授業を乗り切ったことも良い思い出です。
2002年に初めてシンガポールの演劇学校に指導に行きましたが、その時はサブ的な指導しかしませんでした。
2004年の学生は、私が初めて本格的に指導した人たちなので思い入れも格別です。学生のアパートにまで行き、ビールを飲んで語り合ったのも良い思い出です。
その同窓会が、20年後に香港で実現するなんて、感慨深いものがあります。
長年、シンガポールで能を指導してて良かったなあ。
なんだか、いろいろ報われた気分です。
休日を満喫いたしました。
20年前の2004年にシンガポールの演劇学校で指導した学生の中に、Melissa(メリッサ)とWahwah(ワーワー)と言う2人の香港人がいました。
今は香港で演劇をやっている2人と久しぶりに香港で再会しました。
まず、メリッサが住んでいる長洲(チョンチャウ)島へ行きました。
長洲島は、香港島からフェリーで1時間ほどかかる離島です。香港のビーチリゾートの地のようです。
香港と言えば高層ビルが立ち並ぶ、金融と経済の街というイメージでしたが、街中を離れると自然豊かな地もたくさんあります。
フェリーで長洲島まで行くと、今度は漁船のような小さな船に乗って島の反対側へ行きました。
舟の船頭さんや道端の露天のおばちゃんと、気さくに話すメリッサを見て驚きました。
20年前のシンガポールでは学級委員のような立ち位置のリーダー的存在だった彼女の今の姿をみて、微笑ましく感じました。
長洲島は小さな島ですが、それでも2万5000人ほど住んでいるそうです。離島としては結構な人口です。
その割に、風景はどこから見ても「のどかな漁村」
島には車すらないそうです。確かに道も狭くとても車が走れそうな感じはありません。
それなりに店が立ち並び多くの人が普通に生活しているのに、いまどき、車が走っていない街があるというのが驚きです。
島人達はみんな気さくに話しかけてきます。
吉野さんという日本人の方にも会いました。この人がお話し好きで、長洲島の話などを延々と語ってくださいました。
こんな暖かい気持ちの島は、日本でもなかなか無いように思います。店に入っても、見知らぬ人がどんどん、話しかけてきます。
ああ、メリッサって良いところで暮らしているんだなあと、暖かい気持ちになりました。
まず、島をハイキングです。
メリッサとワーワーと、もう一人の男性は私の通訳をしてくださっている香港人の方です。こんな風にプライベートなお出かけにも同行してくださって、感謝です。
途中からメリッサの娘も合流しました。お嬢さんとは、11年前にシンガポールで会っています。その時はほんの小さな子供でしたが、今は15歳になり立派なレディです。
途中、疲れたら海を見ながらビールを飲みます。
うう、至福のひと時。
知らないおじさんと会話してもしょうがないのでずっとスマホをいじっていメリッサの娘さんも、イマドキっぽい。
夜は、地元の海鮮料理の名店へ行きました。
右端の女性は、ワークショップの参加者のBonni(ボニ)という方です。なんとこんな遠くの離島から毎日ワークショップに参加してくださっているそうです。
平日のワークショップの終了時間は22時30分です。
彼女は22時40分のバスに乗ってフェリー乗り場へ行き、23時30分のフェリーに飛び乗って帰宅しているそうです。
どうも彼女は香港ではかなり有名な女優でありダンサーだそうです。
とても良い一日を過ごしました。
彼女たちに能を教えたのは20年前です。
お互いに年と取ったねえと、語り合いました。
彼女たちは20年前のことをよく覚えていました。
「能を勉強して学んだことは、今でも体の中に残っている」と言ってくれます。「演劇の創作活動に役立っている」と、嬉しいことを言ってくれます。
思えば、20年前は私も必死でした。
能楽師として独立したてのペーペーでした。懸命に能を指導をしました。
その年はいろいろあって、通訳が授業にいませんでした。必死に片言の英語で授業を乗り切ったことも良い思い出です。
2002年に初めてシンガポールの演劇学校に指導に行きましたが、その時はサブ的な指導しかしませんでした。
2004年の学生は、私が初めて本格的に指導した人たちなので思い入れも格別です。学生のアパートにまで行き、ビールを飲んで語り合ったのも良い思い出です。
その同窓会が、20年後に香港で実現するなんて、感慨深いものがあります。
長年、シンガポールで能を指導してて良かったなあ。
なんだか、いろいろ報われた気分です。
kuwata_takashi at 22:30│Comments(0)│