2024年01月06日
香港から 4
香港での能ワークショップも、いよいよ半分が終わりました。
この5日間で仕舞「鶴亀」「羽衣」を終え、今日から3曲目の「屋島」に入りました。
参加者は、プロの役者や役者の卵たちです。身体能力に優れ、モチベーションも高いようです。すぐ覚えていきます。
ただ、参加者が29人と大所帯なので、細かなことを指導するのは大変です。参加者の中を回って注意するんのも一苦労です。
そんな中、一生懸命取り組んでいます。
最初は、皆で能の映像を見ることから始めました。能という演劇がどういう特徴を持っているのかは、映像を見てもらうことが一番てっとり早いですね。
そして、能の構えとすり足から丁寧に教え、徐々に仕舞の型を教えていきます。
このあたりの流れは、日本で普通のお弟子さんに教えるのと一緒です。
構えやすり足は、能の稽古の基本なのですが、何度かやらせるとそれなりに様になっていきます。
やはり、役者なんだなあと感心します。
「鶴亀」「羽衣」は、基本の動きが多いのですぐにマスターしていきましたが、今日から入った「屋島」は、扇を盾や太刀に見立て、複雑な動きをするので、四苦八苦しています。
まあ、3曲目にいきなり「屋島」を稽古させるのも、かなり高いハードルのように思います。
ただ、能の色んなエッセンスを学んでほしいので、あえて高度なカリキュラムを組んでいます。
あと1週間でいろんなことを教えていきたいと思います。
さて、ワークショップも1週間が過ぎ、参加者の顔と名前も覚え、徐々に打ち解けてきました。
29人もいるので、顔と名前を覚えるのは難しいことだと思っていましたが、意外にすんなりでした。
ほとんど日本人と変わらない様相の中国系の人達だから覚えやすいのでしょうかね。
平日は、22時30分まで稽古しているので終わった後はすぐに帰りますが、土曜日の稽古は18時に終わります。
参加者の有志たちと、食事に行きました。
最初は、ポウチャイ飯という、釜めしのような香港料理の名店に行きました。
その後は、若者が集まる生ビールのお店。
西洋風のバーなのですが、店のカウンターの上には「福禄寿」と書いてあるのが香港らしいです。
kuwata_takashi at 23:30│Comments(0)│