2020年10月11日
九皐会 初地頭

観世九皐会10月定例会、能「自然居士」にて地頭を致しました。
地頭とは地謡のリーダーであり、基本的にはグループで一番キャリアの高い者がつとめます。
観世九皐会とは、言うまでもなく観世喜之一門総出演の、一門では一番権威のある公演です。この公演で地頭をつとめる者は、九皐会の重鎮たちです。
私は今まで、「のうのう能」や「若竹能」などといった若手の錬成のための公演では地頭をつとめたことはありますが、九皐会の定例会では初めての地頭です。
大変光栄なことです。
地謡は本来は8人で編成されますので、後輩の少ない私が九皐会という一門の公式舞台で地頭をつとめることはなかなかないことです。
最近は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、地謡のメンバーの飛沫感染を防ぐため、地謡は一列で人数を少なくして、4人で構成されています。
それにより、最近の九皐会では若手の地頭登用がすすめられています。その流れで、私も地頭をさせていただく機会に恵まれました。
いやあ、地頭って、大変な責務です。
シテを演じるより、はるかに緊張します。
一曲の成否は、半分は地頭が握っていると言っても過言ではありません。
「自然居士」という曲は、そんなに上演が多い曲ではありません。構成も特殊で、お囃子との兼ね合いも難しいところが多くあります。
とにかく、「自然居士」を謡いこみました。
地謡を巧みに謡うのは無理ですが、一生懸命に誠実に謡うことは出来る。
そう思って、丁寧に謡いました。
当日は破綻もなく、何とかつとめ終えました。
シテの遠藤喜久師や師匠からも、それなりのねぎらいの言葉をいただき、ホッとしました。
実は、もっと一杯一杯になるかと思っていたのですが、案外余裕をもって謡っている自分に驚きました。
これが経験なのでしょうか。
もっと経験を積んで、良い地謡を謡えるようになれば、楽しいんだろうな、、、
そんなことを感じました。
kuwata_takashi at 20:00│Comments(0)│