今日は、深川八幡祭???哀悼 山崎正和氏

2020年08月19日

緑泉会「一角仙人」案内

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来月、9月5日(土)に、緑泉会にて「一角仙人」を演じます。

この能は、奇想天外なお話です。
舞台は天竺(インド)。
能が出来た室町時代、外国と言えば中国でした。当時の日本人はアメリカやヨーロッパなど知りませんでした。
外国と言えば、中国。でも、その奥の奥に、仏教が生まれたと伝えられる天竺という神秘的な国があるらしい、と言う認識は知識人の中にはあったようです。

といっても、天竺など当然行ったことある人はいないし、天竺の人なんて見たこともありません。
つまり、室町時代の人にとって、天竺のお話しとは、今でいう月のお話しのような感覚であったと思います。
そう、この話はそういうおとぎばなしです。

物語は、額に角が生えている一角仙人と、雨の神様の龍神が喧嘩をするところから始まります。
一角仙人は、龍神を岩の中に神通力で封じ込めてしまい、そのために何ヶ月も雨が降りません。

困った帝王は、天竺において絶世の美女と称えられる旋陀夫人を一角仙人のもとに遣わします。

旋陀夫人の色気にすっかり骨抜きにされてしまった一角仙人は、禁断の酒を飲み、すっかり気持ち良くなって、旋陀夫人と一緒に舞い戯れるうちに、酔いつぶれてしまい、神通力が失われてしまいました。

すると、復活した龍神は、一角仙人に再び戦いを挑み、今度は見事やっつけ、天地に雨が降り注ぐ。


何だか、楽しいお話しです。

この能は、後に歌舞伎に取り入れられ、歌舞伎十八番の一つ「鳴神」となるほど、面白い内容です。


このコロナ禍ゆえ、様々な対策を講じた上演となります。

主な対策は

・ご入場の際はマスク着用。検温実施。
・入場は、座席定員の50%以内とする。
・館内での会話や飲食の制限。
・上演中も、換気のため扉を開放する。
・舞台上も、出演者が密集・密接しないように配置を考える。
etc

お客様と出演者の安全を第一に考え、安心して能を鑑賞できるよう対策を講じます。

チケットはまだ余裕がございます。
お運びくださいますよう、お待ち申し上げております。


kuwata_takashi at 15:26│Comments(0)

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