2019年03月09日
沼津蝋燭能「土蜘蛛」御礼
![53750264_2196102097319086_1076425332451442688_n[1]](https://livedoor.blogimg.jp/kuwata_takashi/imgs/d/d/dde911f4-s.jpg)
沼津蝋燭能にて、「土蜘蛛」を演じました。
会場の沼津市民文化センターには、1200人ほどのお客様であふれかえったそうです。
ご来場の皆様、有難うございました。
この沼津で能を演じるのは久しぶりです。
私が初めて催しを行ったのは、2004年3月、この沼津市民文化センターの小ホールでした。
最初に「小鍛冶」を演じて以来、「船弁慶」「安達原」「屋島」「石橋」と、5回公演を行いました。
妻が沼津出身というご縁から、沼津では独立した直ぐの2001年からお稽古に伺っております。
もう18年もお稽古していることに驚きます。
今回の公演の承りは九皐会同門の小島英明師ですが、小島師の計らいで能「土蜘蛛」のシテをさせていただくことになりました。
有難いことです。
11年ぶりの沼津での演能に、張り切って臨みました。
私はこれまで「土蜘蛛」のシテを2度ほどさせていただいていますが、いづれも学生能公演です。
有料の公演で演じるのは初めてです。
この能は、能らしい幽玄の世界はほとんどなく、エンターテインメント要素が強い能です。
シテは蜘蛛の化け物。
手から蜘蛛の巣をまき散らして襲い掛かってくるシテを、稀代の英雄・源頼光が打ち負かすという勧善懲悪物語です。(実際は、土蜘蛛を退治するのは源頼光の家来ですが)
この能は、とにかく隠し持っている蜘蛛の巣を上手く投げるのが難しいのです。
今まで色んな人が、蜘蛛の巣が上手く投げられなかった舞台に遭遇しました。
だいたいそんな時は、楽屋でいじられます。
私も一緒に盛り上がっていたものです。
今回、シテを演じてみて思いました。
「これから、上手く投げられない人をいじるのはやめよう・・・」
開演前に、希望者にワークショップをいたしました。
そこで、参加者に蜘蛛の巣を投げさせました。
その際に、最初に私が模範演技をしたところ、まんまと失敗しました。
模範演技で失敗することの恥ずかしさは、筆舌に尽くしがたいものがあります。
ワークショップで失敗してしまいましたので、本番は緊張しました。
慎重に投げたので、まあまあ上手く投げられたようです。
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ただ、最後に両手で投げて華々しく討たれる場面で、左手だけ失敗してしまいました。
一番最後の、一番良いシーンでの失敗です。
嗚呼、ショックでした。
今回の公演では、本来は大人が演じる役のトモを、次男・大志郎がさせていただきました。
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次男は、妻が沼津にて里帰り出産をしたので沼津の病院で産まれました。いわば沼津生まれです。
そんな縁から、次男を抜擢して頂きました。
初めて演じる大人の役に、本人はたいそう張り切っていました。
とはいうもの、私は前日までシンガポールに行っておりましたので、次男の稽古は直前には全くできませんでした。
ましてや6日前には「鞍馬天狗」の子方という大変な役も演じています。
ほとんどぶっつけ本番なのに、次男はよくやったと思います。
そうそう、私も大変でした。
金曜日の朝にシンガポールから帰ってきて、その日は九皐会の申合。
明けて土曜日に「土蜘蛛」のシテです。
ハードスケジュールの中、よくやったなあと思います。
真夏のシンガポールと冬の日本を行ったり来たりというスケジュールでしたので、体調管理はしっかりしましたが、終わってホッとしたのでしょう。
「土蜘蛛」の後、まんまと風をひいてしまいました。
また、寒暖の差より大変なのが、花粉です。
シンガポールにはスギもヒノキも生えておりませんで、花粉症に悩まされることはありませんでしたが、日本に帰ってきて、しばらくすると、鼻がむずむずして目がかゆくなってきます。
ああ、シンガポールがなつかしい。。。
kuwata_takashi at 23:00│Comments(0)│