2019年03月03日
若竹能「花筐」「鞍馬天狗」ダブルで子方

今日の若竹能、たいへんな一日でした。
「花筐」「鞍馬天狗」共にうちの子供が子方で出演します。
一日の違う曲に、二人がそれぞれ出演するなんて、初めてのことです。
だいたい、子供が子方として舞台に出ると、たいへん疲れます。
自分がシテをするよりよっぽど疲れます。
それが二人分だなんて、、、、
考えるだけで恐ろしいです。
今回、直前までシンガポールに行っておりましたので、子供の稽古は出発前に完成させなければなりません。
次男は、年末年始に徹底的に叩き込んで、早々と覚えさせました。
次男は、来週にも「土蜘蛛」のトモを演じますので、これも平行して稽古しなければなりません。何せ、私が若竹能が終わったらまたシンガポールへ行き、日本に帰るのは「土蜘蛛」の前の日です。
4月の「安宅」も平行して、覚えさせなければなりません。
今年の年末年始は次男と稽古三昧でした。
長男の場合は状況がもっと過酷です。
この日記でもふれましたが、長男は中学受験に挑んでいました。受験中は、さすがに稽古はお休みしていました。
受験が終わったのは2月3日。そこから私が日本を出発する10日までに覚えさせなければなりませんでした。
もっとも「花筐」の子方は、謡はありませんし所作もそんなに多くないので、長男は余裕で覚えてくれました。
木曜日の朝、帰国して昼間はお弟子さんのお稽古。
夕方学校から帰ってきた子供たちを捕まえて、仕上げの稽古をしました。けっこう覚えていたので安心しました。
子供の記憶力って、凄いですね。
金曜日の申合で、少し注意を受け、土曜日にお弟子さんのお稽古の合間に最終調整をして、今日が本番です。
長男は小学校6年生なのですが、身長が164㎝もあります。シテの遠藤喜久師より大きいです。
装束も大人用の立派なものを着ました。
継体天皇という役ですので、狩衣に初冠です。「融」のシテのような格好で子方を演じました。
長男の出番が終わって、ホッとする間もなく次男の出番です。
長男の装束を脱がせると、すぐに次男の着替えに入りました。
次男が出演する「鞍馬天狗」にはたくさんの子方が登場します。能楽師の子供たちは、だいたい3~4歳位からこの子方を経験します。
うちの子供たちも初めての子方はこの役でした。
たくさん、子方が登場するなかで、最後に出てくるのが牛若丸です。
この役は謡も所作も多く、だいたい大きな子が演じます。
長男の初舞台の時も、次男の初舞台の時も、牛若丸を演じている子が、立派で頼もしく見えました。
次男がその立場になっているのが可笑しいですね。
年末年始にあれだけ稽古したので、次男は立派に演じました。なかなか度胸があります。
たいへんだった、ダブル子方。ホトホト疲れ果てました。
終わって一息、つけません。
来週の「土蜘蛛」の稽古を、矢来能楽堂でそのまま行いました。
頼光や胡蝶を演じる先輩にも手伝ってもらって次男の稽古です。
「土蜘蛛」の稽古はひと月ぶりでしたが、ほとんど覚えていました。子供の記憶力は凄いものです。羨ましい限りです。
2回ほど稽古したら、もう大丈夫のようです。
安心して帰宅しました。
さあ、これから荷づくりしてシンガポールに向かいます。
こちらも、発表会を6日(水)にひかえ、大詰めとなってきました。
kuwata_takashi at 22:58│Comments(0)│