2018年12月09日
矢来能楽堂楽屋 解体修理工事
我々、観世九皐会の本拠地・矢来能楽堂の楽屋が解体修理工事に入ります。
今日の九皐会定例会が、使用される最後となりました。
公演の時は、主に囃子方の楽屋として使われます。
普段はお稽古場として使用されます。
そして、夜は住み込みの内弟子の過ごす場所でした。
私は矢来能楽堂にて、五年間住み込み内弟子修業をしました。
その間、この部屋に布団を敷いて寝ていました。向かって左側が、私が寝ていた場所です。
夜、押入れからふとんを引っ張り出して、朝になると畳んでしまい、掃除をします。
毎日、この繰り返しでした。
寝ている部屋の隣は台所。ここで日々の食事や、夜の宴会が行われました。
ツライ修業時代でしたが、その分感慨深いものがあります。
解体工事は明日から始まります。
楽屋に隣接する土地とつなげて、新たに広く新しい楽屋に生まれ変わります。
完成は来秋の予定です。
楽しみです。
kuwata_takashi at 23:00│Comments(0)│