2017年02月27日
2017シンガポール最終便 1
悪戦苦闘のシンガポールでの能の稽古も、いよいよ今回が最終回。
来週火曜日の発表会に向けて、今週は追い込み稽古です。
今回も、学生が21人もいるので、能「邯鄲」と能「紅葉狩」に仕舞と、盛りだくさんの内容となります。
シテ・ツレ・ワキなど、学生たちに役をそれぞれ割り振り、全て日本語で上演します。
学生達にとって、謡を覚えるのがなによりも大変のようです。
さすがに全て上演すると長くなりすぎるので、「邯鄲」「紅葉狩」共に、謡は大幅にカットしています。
それにしても、全く意味が分からない日本語を覚えるのは、難しいようです。
まあ、そうでしょうねえ。私だって例えばギリシャ悲劇やインドの古典演劇のセリフを覚えろと言われたら、途方に暮れてしまいます。
先週までは、なるべく全ての学生に各役を経験させるため、特に配役は決めずに場面ごとに役を入れ替えて稽古していました。
その稽古の具合を見て、配役を決めて発表したのが先週の最後の稽古。
通して能を稽古するのは、今週からです。
つまり、わずか1週間しかありません。
我ながら、なかなか無謀なことをやらせているなあとも思います。
まあ、どうなることやら。
kuwata_takashi at 20:00│Comments(0)│TrackBack(0)│