はるばる来たぜ函館国立能楽堂への通勤

2016年06月24日

小鍛冶づくし

先週から今週にかけて、「小鍛冶」が続きました。


まず、6月15日の「としま能」

この日は、「刀剣乱舞」というゲームの協力を頂いた公演となり、このような当日番組が出来ました。
DSC_0001 (2)


私はゲームに関しては疎いのでよく知りませんが、「刀剣乱舞」というゲームは、若者を中心に大ブームだそうです。

日本刀が擬人化され、イケメンキャラとして登場し、派生するミュージカルなども大人気のようです。
去年の「2015ユーキャン 流行語大賞」にノミネートされた、「刀剣女子」ブームのきっかけとなったゲームだそうです。

「刀剣乱舞」効果もあったのか、この日は「東京芸術劇場」が満席の大盛況でした。


続いて、6月20日から24日まで、国立能楽堂主催の「学生能楽鑑賞教室」と「外国人のための能楽鑑賞教室」

この5日間に、計11回の「小鍛冶」公演となりました。

DSC_0003 (2)

能の世界では、連続公演というのはほとんどありません。
たまに、連続で続く公演であっても、毎日違う演目を行うのが一般的です。

まあ、ほぼぶっつけでいろんな演目を、日替わりでできるのは能役者ならではと謂えますが。

今回のように、11回とも同じ会場で同じ演目という公演は、私は初めてです。

なんか新鮮な感じです。

能公演では、毎回装束を揃えて支度をし、作り物を作ります。

一度の公演のために準備し、終わるとすぐに撤収です。
手間のかかる作り物も、一回組み立てたらすぐにばらします。

今回は、1週間ずっと、同じ場所です。
装束は、毎回変わっていましたが、国立能楽堂に置きっぱなしでしたので、運搬が楽です。

作り物は、11公演ずっと同じ物を使っていました。
組み立てとばらしをやらなくてよいというのは、楽ですね。


ただ、毎日ずっと同じ演目をやり続けるのは、以外にやりにくいものですね。

毎日違う演目を上演することに慣れているので、なんか変な感じです。
うーん、刺激が足りないというか・・・


最終回は、「外国人のための能楽鑑賞教室」
番組も、日本語・英語・中国語・韓国語と、4か国語対応でした。

DSC_0002 (2)

最近の風潮なのか、イケメンキャラの登場人物による「小鍛冶」ストーリー漫画も4か国語対応。

国立の字幕システムも4か国語対応。

最初の解説も、アメリカ人能楽師・リチャード・エマートさんが、英語で行っていました。

訪日外国人が急増する昨今、このような催しがどんどん増えてほしいと願います。


外国人に、日本が誇る「能楽」の素晴らしさをドンドン伝えたいなあと思います。




kuwata_takashi at 23:00│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
はるばる来たぜ函館国立能楽堂への通勤