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2015年08月07日

野球観戦、70年目の祈り

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広島に原爆投下されてから70年目の8月6日、私は広島にいました。

広島の地で、平和を願い世界人類の幸福を祈りました。


広島にいた主な理由は、野球観戦です。

広島出身の私は、大の広島カープの大ファンです。私につられて我が家では家内も子供2人もカープファン。
いつか、カープの本拠地のマツダスタジアムに行きたいねと、ずっと話していました。

今年は、今週に休みが取れそうだったので、家族で広島まで野球観戦に出かけました。

この時期に広島に行ったのは、単純に私の舞台の仕事の都合でした。

もちろん、広島に生まれ住んだ者(いや、日本国民)にとって、8月6日は特別な日です。
原爆投下から70年を迎えるこの日に広島にいるのも、何かの縁かなあ・・・

そんなことを思いながら、原爆ドームに子供達を連れて行きました。

小学校3年生と2年生の子供達に、「8月6日は何の日?」
と聞いても、「分からない」と言います。

広島の小学校は、8月6日は毎年夏休みの中の登校日でした。
ちょうど夏休みの真ん中のあたり。友達と久しぶりに会って嬉しかった覚えがあります。

その日は、一日平和学習の日でした。

そういう体験をしてきたので、広島の小学生が「8月6日」を知らないということは、あり得ないと思います。

広島の小学生なら、必ず社会見学で訪れる原爆ドームに、子供2人を連れて行き、原爆の話をしました。

どう感じたかは分かりません。
でも、きっとそこに訪れたという記憶は残るでしょう。

取りあえず、まずはそれが大事なのかなと思います。


夜は野球観戦です。
8月6日は、全員おそろいの「86」番のユニフォームを着て「ピースナイター」を行うことは聞いていました。

私達が行ったのは、8月4日と5日です。
何となく、その日は外した方が良いのかなあと思ったからです。

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昔の広島市民球場にはよく行きましたが、新しい本拠地球場、マツダスタジアムは初めてです。
球場に入って、素晴らしい雰囲気に感動しました。

8月4日は、私が敬愛する黒田投手の見事なピッチングもあり、見事勝利。
実は、この日は私の44歳の誕生日です。

最高の誕生日プレゼントでした。

翌5日に行くと、この様な新聞を渡されました。

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今年の「ピースナイター」は5日と6日と2日間やるそうです。

「5回裏に、この紙を、みんなで振ってください」
入場口でそう頼まれました。

何だか、やらせっぽくて感心しませんでした。
試合前と3回裏には、紙を振る練習までしました。

少々しらけました。
3回裏の練習の風景を撮った写真はこれです。
(実際にイベントが行われた5回裏は、もっとぎっしりと紙が振られていました。
私も懸命に振っていたので、写真撮れていません)


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球場が緑に染まります。
25mより上は赤色の紙を振ります。

25mは原爆ドームの高さだそうです。

試合は、カープの一方的な負け。
沈んだ気持ちで5回裏を迎えます。

取りあえず、言われた通りに紙を振りました。
バックにはジョン・レノンが反戦を歌った歌「イマジン」が流れています。

「どうして英語の歌なんだろう・・・」
「まあ、日本語の歌だと政治色が強くなりすぎるから、野球の試合のイベントではちょうど良いのかなあ」

などと思って緑の紙を左右に振っていました。

ふと斜め前を見ると、泣いている2人連れがいました。
年齢は70歳を超えていると思われる老人です。

きっと、被爆体験がある方なのかな・・・

そう思うと、私ももらい泣きしてしまいました。
そして、少々しらけていた自分を恥じました。

広島では被爆体験は、過去のことではないのです。
70歳以上のかなりの人は、現実的な経験なのです。

広島より東京生活が長くなってしまった私の気持ちは、少々風化してしまったようです。
大反省をしました。

すると、隣に座っていた次男が私に聞いてきます。
「どうしてこの紙を振っているの?」

私は答えます。
「それはね、戦争をしないようにという願いを込めて振っているんだよ」

次男は言います「どうして、戦争するの?」

次男の無邪気な問いかけに、こらえ切れなくなって涙があふれてきました。

「そうだね、どうして戦争なんかするんだろうね」
次男に、こう答えるのが精一杯でした。


試合は、カープの一方的な負けでした。
当然悔しかったです。

でも、こうして平和に野球が行われている日常に感謝しました。

カープにも対戦相手の阪神にも、アメリカ人がチームの一員として共に戦っています。

70年前は、殺し合いをしていた日本人とアメリカ人が、一緒に野球の試合で戦い、それを一喜一憂しながら観戦している。

愛する家族と、大声を上げながら贔屓チームの勝利を願い、応援する。
こんな素晴らしい時はありません。

この当たり前の日々が、永遠に続くことを切に願います。


世界人類が平和で幸せに暮らせますように。


kuwata_takashi at 23:00│Comments(0)TrackBack(0)

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