2015年03月03日
2015シンガポール最終便 3
今日は、いよいよ発表会のリハーサルです。
学生たちは、精力的に働きます。
私たちの感覚だと、リハーサルの日は、疲れを残さないようにゆっくりします。
でも彼らは働きます。どうやらこれも授業の一環のようです。
演劇をやる人は、役者だけではありません。小道具大道具の作成や、舞台設営や照明音響。
全て手作りの舞台です。
現に能で使う、一畳台や山の作り物、輿や枕など全て彼らの手作りです。
発表会の会場は、「SOTA」という芸術系の高校のステージです。
高校とは思えないような立派でモダンな建物です。
まず、朝から舞台設営です。
テキパキと指示を出す人、黙々と働く人、しゃべってばかりで全く働かない人、何もせずに遊んでいる人、色々です。
その辺は、どの国の人も同じようです。
そして、学校から荷物を運びこみます。
早々と支度が終わり、車が来るまで、けっこう待ち時間がありました。
シンガポール人などは、今どきの若者らしく、こそこそとスマホをいじっています。
インド人は、延々と歌っています。
それも、テーブルや舞台で使う柱を太鼓に見立ててリズムをとって大騒ぎです。
お国がらですね。
学生たちは、トラックに入り込んでも、大騒ぎ。
なかなか下りないので、どうするのかなあと思っていたら。
そのまま荷台にのりこんだまま、扉を閉めて出発していきました。
さて、リハーサルです。
今日は、初めて全員が装束を着けて通しました。
なにせ、22人もの学生たちが次々に装束をきて、入れ替わり立ち替わり舞台に出ていきます。
今日は、私たち先生サイドの手順を確認することも大事なことでした。
いやあ、大変でした。
学生達は、頑張っています。
よくこの短期間でここまで仕上げたものだと感心します。
昨日の稽古から、主任講師の観世喜正師と、もう一人手伝いの能楽師もシンガポール入りし、盛り上がってきました。
さあ、いよいよ明日が本番です。