2015年02月14日
2015シンガポール第三便 2
1月5日の新学期からずっと一緒に稽古していたオーストラリアからの留学生達は、今週で帰国します。
今まで主にアジアの学生達を教えてきたので、新鮮な経験でした。
ITIでの留学が終わるので、何か成果が必要です。
そこで、留学期間の最終日の13日に、能の発表会を行うことにしました。
留学生6人に、まず一番ずつ仕舞を舞ってもらいます。
そして、今稽古している能「紅葉狩」の次第から上歌の立ち並びのところを、能面を着けて通してもらいました。
今回のお稽古の初日の火曜日に、発表会の事を知らせ、水曜日に一人ずつ稽古してみました。
すると、メタメタ。。。。
さすがにまずいと思ったのか、木曜、金曜と徐々に良くなってきて、当日はバッチリでした。
終わった後は深夜まで、飲み明かします。
オーストラリア人は、良くビールを飲みます。
例年は、学生達と飲んでも私ばかり飲んでるばかりでした。
日本人以外のアジアの人は、あまりビールを飲まないのですが、さすがにオーストラリア人は違います。
例のごとく、インド人やブラジル人が歌って踊って大騒ぎ。
短期留学だった彼らは、シンガポールの風景が珍しくてしょうがないようです。
以前、学校の近くのリトルインデアで、正月を祝うお祭りがやっていると言うので、インド人の案内で、遊びに行ったことがあります。
珍しいお祭りでした。
これは、かき氷ではありません。
お米を練って、甘く味付けした不思議な食べ物です。
インド版の、お餅でしょうか。
そして、サトウキビを食べます。
何だか、化粧した牛まで出てきます。
ヒンズー教では牛は神の使いだそうです。
オーストラリア人は、もう大はしゃぎ。
何でこんなものを、というものまで写真を撮りまくっています。
彼らにとって、アジアでの体験はみるもの聞くもの何でも珍しいようです。
「能」という演劇も、ずいぶん珍しく感じたことでしょう。
この学校で学んだ、能の謡や仕舞を、これからの役者活動にいかして欲しいと思います。