2014年09月08日
中秋の名月「小督の局」
中秋の名月の今日、残念ながら東京は雨です。
十五夜お月様はお目にかかれそうにありません。
さて、十五夜と言えば、能「小督」です。
少々、強引に話をつなげました。
来週の9月14日に、観世九皐会 定例会にて能「小督」を演じます。
帝から、小督の局を捜すように頼まれた源仲国は、中秋の名月の月明かりの中、嵯峨野を耳を澄ませて闊歩します。
風流を愛する小督の局は、このように美しい名月のもとでは、琴を弾いているに違いないからです。
宮中で一度小督の局と合奏したことがある源仲国は、琴の音を頼りに小督の局を捜し出します。。。
美しい月と妙なる琴の音が、嵯峨野の寂しい風情と相まって、素敵な雰囲気をかもしだします。
たいへん風流な内容です。
只今、稽古は大詰めです。
良い舞台にしたいと思います。
今日見れなかった、十五夜お月様を、来週は能舞台の上で煌々と照らしたいと思っています。
ご来場お待ちしております。
kuwata_takashi at 22:33│Comments(0)│TrackBack(0)│