本日、能奉納深川八幡祭 子供神輿

2014年08月14日

能奉納「菊慈童」奉納

深川八幡祭 能奉納「菊慈童」、滞りなく演じました。

14日は、朝から曇り空。どうなるかなあと思っているうちに、午後から雨が降ってきました。

能奉納6回目にして、初めて雨天の奉納となりました。

雨天時は本殿でさせて頂けます。

伝統と歴史のある、富岡八幡宮の本殿の内拝殿での能奉納は、とても良い雰囲気です。荘厳な気分で演じることが出来ました。

三年前、東日本大震災の年は、境内に神楽殿を建てなかったので、やはり内拝殿でさせて頂きました。今回は2度目です。
雨の功名というか、かえって良い舞台となりました。


今年は、いつもの私が指導する社中の発表会の他に、江東区謡曲連盟の方々にも出演していただきました。

出演者も多く、たいそう賑やかな奉納となりました。

最初は、いつも通り子供達の仕舞です。

次男・大志郎は「鶴亀」を、長男・潤之介は「合浦」で幕開けです。

次男は、突然場所が変わって、薄暗い内拝殿での仕舞でしたので、少々緊張していたようです。
最初のシテ謡は、いつもの半分の声でした。

いつもは、うるさいくらいの大声なのですが、普通の大声。まあ、普通の基準だと充分な声量でしょう。

長男は、ずうずうしい位に落ち着いていましたね。
さすが、色んな舞台に出ているだけあって、8歳なのに場馴れしています。

お弟子さんたちも、内拝殿という重々しい雰囲気なのでもっと緊張するかと思いましたが、皆様堂々と演じていました。

むしろ、場の雰囲気が出演者に乗り移ったかのようでした。
「場」の力って、やはりありますね。

初参加の江東区謡曲連盟の方々は、みなさんベテラン揃いですね。
初めてなのに、物おじしない舞台ぶり。流石でした。

例年の通り、社中の発表を終えてクタクタの状態で急いで装束を着て、能「菊慈童」です。

今回は時間の関係で前半のワキとの問答を大幅にカットして、後半の舞をじっくり見せる構成にしました。

菊慈童は、舞い慣れていますので、不安もなく楽しく舞えました。

舞っていて、お弟子さんたちに感じた「場」の力を、私も感じました。

うしろから八幡様に見守っていただいている感覚がありました。
なんだか、舞いがとてもスムーズだったように感じます。

能は、祭の場での奉納が起源です。

自分でその場で演じさせて頂くと、能の原始のスタイルが思いおこされます。

お客様は、今年も一杯でした。
外拝殿が、見所だったのですが、座れないお客様が立ち見であふれていました。

能奉納も、6回目を迎えて浸透してきたようです。
毎年いらっしゃるというお客様もたくさんいらっしゃるそうです。

深川の風物詩を目指して、これからも頑張ってゆきます。


kuwata_takashi at 23:00│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
本日、能奉納深川八幡祭 子供神輿