2014年06月28日
「邯鄲」自分探し
この写真は、「能まつり」の冒頭での舞台挨拶です。
この時、マイクのトラブルがありましたが、かえって場内が盛り上がって良かったかもしれません。
さて、その挨拶でも触れましたし、当日番組にも書きましたが、今回の「邯鄲」のキャッチフレーズは、「自分探しの旅」でした。
ただ茫然と明かし暮らしていた盧生が、身の一大事を尋ねて旅に出かけたのを、「自分探しの旅」と銘打ったのです。
当日番組に
「悟りを得て意気揚々と帰路に着く盧生を演じた後、私は何を得ることが出来るのでしょうか?」
と書きました。
能「邯鄲」が終わり、ゆっくり橋掛りを歩みながら、ふとそのフレーズが頭をよぎりました。
「私が得たこと? ・・・・無いなあ」
「邯鄲」のシテ・盧生は簡単に悟りを得たようですが、私はこれからも続く能役者としての道に思いを馳せながら、こう思いました。
「私は能の道を、歩み出したばかり。たかだか一番能を演じ終えた位で何か得ようなんて、おこがましいよ」
「自分探しの旅」は、まだまだ続きます。
この時、マイクのトラブルがありましたが、かえって場内が盛り上がって良かったかもしれません。
さて、その挨拶でも触れましたし、当日番組にも書きましたが、今回の「邯鄲」のキャッチフレーズは、「自分探しの旅」でした。
ただ茫然と明かし暮らしていた盧生が、身の一大事を尋ねて旅に出かけたのを、「自分探しの旅」と銘打ったのです。
当日番組に
「悟りを得て意気揚々と帰路に着く盧生を演じた後、私は何を得ることが出来るのでしょうか?」
と書きました。
能「邯鄲」が終わり、ゆっくり橋掛りを歩みながら、ふとそのフレーズが頭をよぎりました。
「私が得たこと? ・・・・無いなあ」
「邯鄲」のシテ・盧生は簡単に悟りを得たようですが、私はこれからも続く能役者としての道に思いを馳せながら、こう思いました。
「私は能の道を、歩み出したばかり。たかだか一番能を演じ終えた位で何か得ようなんて、おこがましいよ」
「自分探しの旅」は、まだまだ続きます。
kuwata_takashi at 23:30│Comments(0)│TrackBack(0)│