2014年05月18日
「安宅」三題
先日、文楽を観に行きました。
今月は敬愛する竹本住大夫師の引退公演です。
是非とも最後の勇姿を目に焼き付けようと心に誓っていました。
ただ痛恨なことに、チケット発売日を一日間違えてしまいました。
一日遅れで電話したら、引退狂言の演じられる第1部は、全て売り切れですと言われました。
ナント即日完売です。
住大夫師の人気の凄さを思い知りました。
でも、少しホッとしたような気もします。
住大夫師は大病の末復帰したけど、昔のように語ることが出来ないので引退なさるそうです。
つまり、あの住大夫師の至芸は本当の意味で、もう聞けないのです。
今まで聞いた住大夫師の語りの数々は、胸に刻みこまれています。
それで、もう充分じゃないかなあ。。。。
引退狂言は観れなくて、かえってよかったと自分を納得させました。
第2部の演目を見ると、これも前から見たかった「女殺油地獄」と「鳴響安宅新関」です。
今月は第2部だけの鑑賞することにしました。
「女殺油地獄」は、題名から色っぽい内容を想像していましたが、凄惨な内容でした。
この演目は、歌舞伎にもなっていますが、人間がこんな役をどう演じるのか不思議になります。
まさに人形劇だからこそ成り立つ、文楽らしい演目でした。
たっぷりと堪能しました。
もう一番の「鳴響安宅新関」は、歌舞伎の「勧進帳」を文楽に移したものです。
「勧進帳」は、言うまでもなく能の「安宅」を歌舞伎化したものです。
これもずっと観たいと思っていた演目です。
華やかで豪華な演出で、楽しめました。
でも、、、、なんか物語に入っていけない感じがします。
やはり、「勧進帳」は人間がやった方が迫力があります。
観終わった後、なんだか「勧進帳」が観たくなりました。
そんでもって、家に帰ってDVDに保存してある松本幸四郎師の「勧進帳」を観てみました。
ほとんど文楽と同じです。
一度に、文楽と歌舞伎で同じ演目を堪能するという、至福のひと時でした。
ところで、今までいろんなものを見てきましたが、相対的に、文楽から歌舞伎に移された演目は、圧倒的に文楽で見る方が面白いと感じます。
逆に、歌舞伎から文楽へ移された演目は、やはりオリジナルの歌舞伎の方が断然良い。
これが、文楽らしさ、歌舞伎らしさということなんでしょう。
それぞれに良さがあり、それぞれに得意とする分野がある。
日本文化の奥深さを感じます。
さて、そんなことを思っていたら、今日は池袋の東京芸術劇場にて「としま能」
演目は「安宅」でした。シテは観世喜正師です。
「安宅」では、圧倒的に山伏役を演じることが多いのですが、今日は珍しく地謡でした。
山伏として演技していると、なかなか舞台の全体像はつかめません。
地謡だと、比較的全体を見渡せます。
文楽、歌舞伎と来て、最後は能。
これだけ近い日時に観ると、どうしても比較してしまいます。
「どれが一番面白かった?」
という質問は、野暮です。
「それぞれに良さがある」としか答えられません。
でも、「どれが一番好き?」の答えは決まっています。
「それは、断然能です。」
今月は敬愛する竹本住大夫師の引退公演です。
是非とも最後の勇姿を目に焼き付けようと心に誓っていました。
ただ痛恨なことに、チケット発売日を一日間違えてしまいました。
一日遅れで電話したら、引退狂言の演じられる第1部は、全て売り切れですと言われました。
ナント即日完売です。
住大夫師の人気の凄さを思い知りました。
でも、少しホッとしたような気もします。
住大夫師は大病の末復帰したけど、昔のように語ることが出来ないので引退なさるそうです。
つまり、あの住大夫師の至芸は本当の意味で、もう聞けないのです。
今まで聞いた住大夫師の語りの数々は、胸に刻みこまれています。
それで、もう充分じゃないかなあ。。。。
引退狂言は観れなくて、かえってよかったと自分を納得させました。
第2部の演目を見ると、これも前から見たかった「女殺油地獄」と「鳴響安宅新関」です。
今月は第2部だけの鑑賞することにしました。
「女殺油地獄」は、題名から色っぽい内容を想像していましたが、凄惨な内容でした。
この演目は、歌舞伎にもなっていますが、人間がこんな役をどう演じるのか不思議になります。
まさに人形劇だからこそ成り立つ、文楽らしい演目でした。
たっぷりと堪能しました。
もう一番の「鳴響安宅新関」は、歌舞伎の「勧進帳」を文楽に移したものです。
「勧進帳」は、言うまでもなく能の「安宅」を歌舞伎化したものです。
これもずっと観たいと思っていた演目です。
華やかで豪華な演出で、楽しめました。
でも、、、、なんか物語に入っていけない感じがします。
やはり、「勧進帳」は人間がやった方が迫力があります。
観終わった後、なんだか「勧進帳」が観たくなりました。
そんでもって、家に帰ってDVDに保存してある松本幸四郎師の「勧進帳」を観てみました。
ほとんど文楽と同じです。
一度に、文楽と歌舞伎で同じ演目を堪能するという、至福のひと時でした。
ところで、今までいろんなものを見てきましたが、相対的に、文楽から歌舞伎に移された演目は、圧倒的に文楽で見る方が面白いと感じます。
逆に、歌舞伎から文楽へ移された演目は、やはりオリジナルの歌舞伎の方が断然良い。
これが、文楽らしさ、歌舞伎らしさということなんでしょう。
それぞれに良さがあり、それぞれに得意とする分野がある。
日本文化の奥深さを感じます。
さて、そんなことを思っていたら、今日は池袋の東京芸術劇場にて「としま能」
演目は「安宅」でした。シテは観世喜正師です。
「安宅」では、圧倒的に山伏役を演じることが多いのですが、今日は珍しく地謡でした。
山伏として演技していると、なかなか舞台の全体像はつかめません。
地謡だと、比較的全体を見渡せます。
文楽、歌舞伎と来て、最後は能。
これだけ近い日時に観ると、どうしても比較してしまいます。
「どれが一番面白かった?」
という質問は、野暮です。
「それぞれに良さがある」としか答えられません。
でも、「どれが一番好き?」の答えは決まっています。
「それは、断然能です。」
kuwata_takashi at 23:30│Comments(0)│TrackBack(0)│