「狩宿能」御礼「安宅」三題

2014年05月16日

「鉢木」 地頭

九皐会の若手の稽古会「若竹会」で「鉢木」の地頭を勤めました。

地頭は文字通り地謡のリーダーです。
本来、最も序列が上の人が勤めます。

九皐会門下準職分の序列では、一番下の私が地頭を勤めることは本来ありません。

ただ、そこは稽古会ですので勉強のためにさせて頂くことがあります。

今日は、その有難い機会を頂きました。
しかも、演目はなんと「鉢木」です。

この能は、九番習に数えられる大変に難しい能です。
地頭の経験が数えるほどしかない私には、随分高いハードルです。

ここ数日は、暇さえあれば「鉢木」を謡っていました。
特に車の中では、フルパワーで謡っていました。

先日10日には山梨県甲府市にて「武田神社薪能」がありました。
往復の車中は、良い稽古場になりました。


それで成果は、、、、まあこんなものかなあ。。。

とにかく謡いまくったので、文句や間合いに不安はありません。
でも、「鉢木」の曲のムードや位は、上手く作れたとは思えません。

ただ、「鉢木」という手ごわい能の割には、謡っていて不思議と余裕がありました。

今まで地頭を勤めるというと、とにかく多大な緊張を強いられていましたが、今回はそこまでではありませんでした。

それは、唯一の収穫かなあと思います。


kuwata_takashi at 23:00│Comments(0)TrackBack(0)

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