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2014年03月16日

雪月花 三番能

今日は、神遊の公演「雪月花 三番能」でした。
詳しい公演内容は、下記のリンクをご参照ください。

http://www.kamiasobi.com/works2014.html

神遊メンバーが、日本の美をつかさどる雪月花にちなんだ
「鉢木」「杜若 素囃子」「融 白式 舞働之伝」を一日で三番演じるという、タフな公演です。

囃子方にとっては、一日三番の能というのは、そんなに珍しいことではないかもしれません。

おそらく、一噌隆之師・観世新九郎師・柿原弘和師・観世元伯師の囃子方メンバーは、一日に三番の能を勤めたことはあると思います。

驚異的なのは、シテの観世喜正師です。

「鉢木」は、九番習の大曲です。コトバと謡の多さは現行曲では随一。上演時間も1時間40分の長い能です。

「杜若」の「素囃子」という小書に、「融」の「白式 舞働之伝」の小書は、それぞれ一子相伝ともいえる重い演出です。
囃子の習い事も多い演出なのは、囃子方とシテ方のユニットである神遊ならではです。

今日の三番は、いずれも一番演じるだけで大変な労力を要する演目です。

それをこともなげに熱演する観世喜正師は、凄い方です。

ちなみに観世喜正師は、13日(木)から15日(土)までの直前3日間で、6番能を舞っています。
つまり、4日間で9番もの能を演じている訳です。


今日は、楽屋内も適度な緊張感で疲れました。
私は、「杜若」の地謡と「融」の後見。

「杜若」の地頭は能界の重鎮・観世銕之丞師です。緊張しました。

「融」の後見も、見慣れない小書にドキドキします。
また、3番目の能なので、なにか事故がおきないか、ヒヤヒヤしました。


kuwata_takashi at 19:17│Comments(0)TrackBack(0)

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