丹後の国で道成寺俄かに疾風吹き

2013年07月06日

自然居士 古式

「のうのう能プラス」にて、「自然居士 古式」が出ました。
シテは、人気実力共に能楽界を代表する役者・梅若玄祥師。私は地謡を勤めました。

観阿弥が作ったこの能は、時代とともに様々な編さんを重ねています。
今回、昔の演出を見直して、一部新たな試みを加えて上演されました。

地謡で参加している身から言うのも何なのですが、「いやあ、面白かった」です。

「自然居士」は少々不自然なところがあり、腑に落ちない点があったのですが、うまく処理されていました。

また、それを洒脱に演じている梅若玄祥師の芸の力に感服いたしました。

良い刺激になりました。


実はこの日、私を悩ませていたのは、他にありました。
仕舞の地頭のお役を頂戴したのです。

番組は「菊慈童 観世喜之」「東岸居士 観世喜正」
何と、師匠と若師匠の仕舞の地頭です。

有料の玄人会で師匠の仕舞の地頭をさせて頂くなど、当然初めてです。
と言うより、玄人会で仕舞の地頭すら初めてのような気がします。

特に「東岸居士」は珍しい仕舞です。この仕舞の地謡を謡うことすら初めてです。

で、結果は・・・
初めて尽くしの地頭で、何だか分からないまま終わりました。

うーん。。。。 巧く謡うのは難しいですねえ。

「菊慈童」など、しょっちゅう謡っている曲でも緊張しました。
ましてや「東岸居士」。。。。

貴重な経験をさせて頂きました。


kuwata_takashi at 22:14│Comments(0)TrackBack(0)

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