「井筒」御礼リベンジ「善界」

2013年06月05日

今度は「善界」

「井筒」が終わって、ホッと一息。。。。

いつもはそうなのですが、今回は勝手が違います。

今週の日曜日、九皐会で「善界」を舞うことになっています。
何と、2週続けてのシテです。

そんなことは珍しいのです。

しかも、今回は二つの曲趣が全く異なります。

幽玄の美ともいうべき「井筒」は極端に動きの少ない能です。
一方、「善界」のシテは中国の大天狗。日本の仏教を滅ぼさんと大暴れです。

ここまで違うと身体がなじみません。

ただ、ややこしいことにこの2曲は意外と共通点もあります。

まず、前シテは数珠を持って登場。
登場の音楽は、次第。
問答の後、上歌があって、クリ・サシ・クセ・ロンギで、中入するという前場の構成。
クセは全く動かない「居クセ」

結構共通点があるので、変なところでゴッチャになります。

謡や型が混乱することは無いのですが、コトバのちょっとしたツメ方とか、歩く時の摺り足のちょっとした具合なんかが、微妙にゴッチャ混ぜになります。

5月半ばまでは並行して稽古していたのですが、5月下旬からは「井筒」に専念しました。
完璧な「井筒」モードで、自主公演を迎えたかったからです。

日曜日の「井筒」が終わり、月曜日火曜日は地方にてお弟子さんのお稽古でした。
お稽古場では、「井筒」の話に花が咲きます。

完全に「井筒」を引きずっています。

今日は、敢えてスケジュールを入れませんでした。

自宅で「能まつり」の残務処理をしながら、「善界」の稽古です。

身体を一回リセットして、「井筒」モードから「善界」モードに切り替えです。

一日中稽古していたら、顔まで天狗になってきました。


kuwata_takashi at 23:30│Comments(0)TrackBack(0)

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