シンガポール第2便 4芸のうち

2013年02月22日

シンガポール第2便 5

稽古も佳境に入ってきました。
発表会まで2週間を切りました。いよいよ配役を決めて、「紅葉狩 鬼揃」の通し稽古です。

学生は14人いるので、登場人物は前シテ、前ツレ5人、ワキ、ワキツレ2人、アイ、後シテ、後ツレ3人という大所帯です。

通し稽古の前、水曜日には全員に能面を着けさせての稽古です。
あまり細かいことを言うと先へ進まないので、この日は稽古というより、能面体験学習の様なものになりました。

演劇学校なので、全員に能のエッセンスを体験して欲しいと思い、こういう機会を設けました。

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まず彼らは自分たちで能面を着け合います。
能面には常に敬意を払う事を徹底して、扱い方を厳しく指導しました。

キチンと説明すると、すぐさま飲みこんで、すっかり自分たちで能面の着脱が出来るようになりました。

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鬼揃の小書が付くと、複数の鬼がワキに一斉に襲い掛かります。

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橋掛りに立ち並んでワキをにらみつけます。
その迫力に、正面で見ている私もちょっとたじろいでいます。

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最後の、シテとワキの一騎打ち。
なかなか迫力満点に演じています。


能面体験が済んで、木曜日と金曜日はいよいよ「紅葉狩」通し稽古です。

細かなところはたくさん課題がありますが、全体的には概ね通して出来るようになりました。

あとは、彼らにとって全くチンプンカンプンのセリフ暗記せねばなりません。
それが難しいそうです。

でしょうね。私も、インド語(タミール後)やマレー語のセリフを覚えろといってもなかなか覚えられないでしょう。

ただ、発表会まで2週間を切った今の状況では、悠長にかまえていられません。

来週、若先生が行くまでに、必ず覚えるように言いました。

シンガポール第2便も、今回が最終日です。
第3便は、発表会の直前にスタートです。

さあ、あと9日間で学生たちがどれだけ上達しているか、楽しみです。


kuwata_takashi at 23:30│Comments(0)TrackBack(0)

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