2012年09月02日
吉田東伍
いよいよ9月です。今年は例年にない忙しさです。
昨日は、新潟県阿賀野市の吉田東伍記念博物館にて能公演がありました。
「吉田東伍」は、「大日本地名辞典」などで知られる偉大な歴史学者です。
能楽関係者の間では「世阿弥十六部集」を出した人として有名です。
吉田東伍こそ、「風姿花伝」をはじめとする世阿弥の花伝書の数々を最初に発見した人なのです。
世阿弥の芸術論の数々は、ずっと一子相伝の秘密として観世家に伝えられていました。
しかし、時代とともに散逸してしまったようです。
それを、安田財閥の書庫の中から発見したのが吉田東伍だったのです。
600年以上前に書かれた、世界演劇界でも類を見ない、役者個人によって書かれた世界最古の演劇論は、吉田東伍の手によって、日の目を見たのです。
それはわずか100年前のことです。
新潟県阿賀野市は、吉田東伍の出生地です。
その生家跡に、吉田東伍記念博物館が建てられています。
今回、その庭園に能舞台を設えての、能公演でした。
こんな素敵な舞台です。
舞台側から見所を見るとこうです。
お客様はギッシリ超満員。
昼間は猛暑でしたが、夜は山おろしによって吹き込む風の中、爽やかに演じられました。
能は「半蔀」です。
風に舞う長絹の袖や裾は、たいへん綺麗でした。
夜は、主催の阿賀野市教育委員会の方たちと、大宴会。
宴席には、吉田東伍のお孫さんも見えていました。
たらふく飲んで翌朝、東京へトンボ帰り。
昼から「奥川恒治の会」で「松風」の地謡。
怒涛の9月の幕開けです。
kuwata_takashi at 22:56│Comments(0)│TrackBack(0)│