2012年04月23日
思わぬ花見
先週の日曜日、4月15日のことでした。
私は、日曜日なのに完全OFF。この日しかないとばかりに、家族でお花見に出かけることにしました。
前日14日の雨で桜はほとんど散ってしまったようです。
ただ、気温の低いところではまだ残っているそうです。
「気温が低いところって、何処だろう」 考えました。
寒いところを考えて、真っ先に思い浮かんだのが、川の土手。
という訳で、家族で隅田公園に出かけました。
ところが・・・・・ 桜は全くありません。
考えてみれば、川沿いって風が強いから真っ先に散ってしまうのでしょうね。
ほとんど散ってしまった桜を眺めながら、隅田川沿いを何となく散歩しました。
すると何だか人だかりが・・・
「早慶レガッタ」をやっていました。
周りの盛り上がりにつられて、とりあえず応援しました。
でも、子供はつまんなそう。
長男が聞いてきます。
「この川、何という川?」
「隅田川っていうんだよ。
あ、今度あなたがやる、『南無阿弥陀仏』は、ここが舞台だよ」
6月の「能まつり」で、観世喜之先生の能「隅田川」の子方を勤める長男に、説明します。
そこで、思い出しました。ここをもうチョット北へ行けば、隅田川の子方、梅若丸が祀られている「木母寺」があるはずだ。
良い機会なので、花見は中止して木母寺へ参りました。
梅若丸の「梅」の字を、「木」と「母」に分けて「木母寺」です。
行くと、何やら祭礼がおこなわれています。
何をやっているのか聞くと、「今日は、梅若丸の命日ですので、毎年梅若忌を行っています」
「え、だって命日は3月15日ですよね」
能「隅田川」では、そう語られています。
「それは旧暦です。今はひと月遅れで4月15日に行っています」
なんという偶然。
たまたま梅若丸を演じる長男を連れてきたら、梅若丸の法要をやっているなんて。
私も知識として、梅若丸の命日には木母寺で法要が行われていることは知っていました。
そこで、謡の奉納なんかも行われていることも知っていました。
でも、それは3月15日だと思っていました。
これは、「隅田川」の子方が上手く出来るという吉兆であろう。
長男にその旨聞かせると。
「やった!!!」「バンザイ! バンザイ!・・・・」
ひたすら喜んでいるが、きっと意味は分かっていないでしょう。
境内にある梅若塚です。何となく、能「隅田川」の作り物に似ています。
あ、違うか。能が真似したのかな。
長男に、「あの中に入ってじっとしているんだよ」
と言い聞かせたら、
「うん、ガンバル」と張り切っていました。
木母寺にとって、一年で一番大事な日なので、境内は厳粛な雰囲気に包まれています。
能楽関係者も来ていました。
みな、正装で粛々と法要に向かっています。
そんな中、花見の恰好のまま現れて、境内を走り回る場違いな長男と次男。そして追いかける親。
木母寺では、山桜がきれいに咲いていました。
良い花見となりました。
私は、日曜日なのに完全OFF。この日しかないとばかりに、家族でお花見に出かけることにしました。
前日14日の雨で桜はほとんど散ってしまったようです。
ただ、気温の低いところではまだ残っているそうです。
「気温が低いところって、何処だろう」 考えました。
寒いところを考えて、真っ先に思い浮かんだのが、川の土手。
という訳で、家族で隅田公園に出かけました。
ところが・・・・・ 桜は全くありません。
考えてみれば、川沿いって風が強いから真っ先に散ってしまうのでしょうね。
ほとんど散ってしまった桜を眺めながら、隅田川沿いを何となく散歩しました。
すると何だか人だかりが・・・
「早慶レガッタ」をやっていました。
周りの盛り上がりにつられて、とりあえず応援しました。
でも、子供はつまんなそう。
長男が聞いてきます。
「この川、何という川?」
「隅田川っていうんだよ。
あ、今度あなたがやる、『南無阿弥陀仏』は、ここが舞台だよ」
6月の「能まつり」で、観世喜之先生の能「隅田川」の子方を勤める長男に、説明します。
そこで、思い出しました。ここをもうチョット北へ行けば、隅田川の子方、梅若丸が祀られている「木母寺」があるはずだ。
良い機会なので、花見は中止して木母寺へ参りました。
梅若丸の「梅」の字を、「木」と「母」に分けて「木母寺」です。
行くと、何やら祭礼がおこなわれています。
何をやっているのか聞くと、「今日は、梅若丸の命日ですので、毎年梅若忌を行っています」
「え、だって命日は3月15日ですよね」
能「隅田川」では、そう語られています。
「それは旧暦です。今はひと月遅れで4月15日に行っています」
なんという偶然。
たまたま梅若丸を演じる長男を連れてきたら、梅若丸の法要をやっているなんて。
私も知識として、梅若丸の命日には木母寺で法要が行われていることは知っていました。
そこで、謡の奉納なんかも行われていることも知っていました。
でも、それは3月15日だと思っていました。
これは、「隅田川」の子方が上手く出来るという吉兆であろう。
長男にその旨聞かせると。
「やった!!!」「バンザイ! バンザイ!・・・・」
ひたすら喜んでいるが、きっと意味は分かっていないでしょう。
境内にある梅若塚です。何となく、能「隅田川」の作り物に似ています。
あ、違うか。能が真似したのかな。
長男に、「あの中に入ってじっとしているんだよ」
と言い聞かせたら、
「うん、ガンバル」と張り切っていました。
木母寺にとって、一年で一番大事な日なので、境内は厳粛な雰囲気に包まれています。
能楽関係者も来ていました。
みな、正装で粛々と法要に向かっています。
そんな中、花見の恰好のまま現れて、境内を走り回る場違いな長男と次男。そして追いかける親。
木母寺では、山桜がきれいに咲いていました。
良い花見となりました。
kuwata_takashi at 23:36│Comments(0)│TrackBack(0)│