浅間大社 能奉納 終了されど「羽衣」

2012年04月08日

28年ぶり!!!

先週の土曜日、郷里の広島県福山市にて小学校時代の同窓会がありました。

小学校のクラスの同窓会って、とっても珍しいようです。
周りに聞いても、行ったことあるという人は稀です。

特に私の通っていた小学校は、全員が同じ学区の中学に通うことになっているので、小学校の友達と中学の友達はほとんど同じという状況です。
普通に考えたら、同窓会やるとしたら中学の同窓会になるんじゃあないでしょうか。

事実、中学の同窓会は何回か行われていたらしいです。

「らしい」というのは、私はその皆が進む公立中学に行かず、中高一貫の国立校に通っていたからです。
だから、私は小学校卒業以来、ほとんどの同級生と音信不通でした。

今回、わざわざ小学校の同窓会が行われたのは、当時担任だった先生が、この春に定年を迎えるので、そのお祝いのためでした。

最初、その連絡を受けた時は、ビックリしました。

「え??? 小学校の同窓会?」

日程を見ると、ちょうど仕事のない日です。
でも、前後の金曜日と日曜日は仕事があるので、超過密スケジュールで帰省しなければなりません。

でも、こんな機会はまず無いので、参加することにしました。

殆どの人が小学校卒業以来、28年ぶりに会う面々です。

会場に行く道すがら、クラスに誰がいたか思い出してみます・・・・
4~5人思い浮かぶだけです。

うーんんんん。行ってもしょうがないかなあ。。。。。


会場に入ると、既に3人の先客がいます。

「よう!! タカシじゃないか。久々じゃの」

3人に声かけられました。そのうち、一人だけはすぐ分かりました。
「おう、、、 @@チャンじゃないか、全然変わってないな」
「・・・・・・・・・あとは、、、、  ゴメン、誰だっけ」

全く思い出せない。

「何言うとんなら、##じゃ」
「太ったから分からんか、$$だぜ。忘れたんか」

名前を聞くと、あら不思議。小学校の時の顔立ちが、瞬時に脳裏によぎります。
そしてその残像を目の前の面々に被せてみると・・・・

目の前にいるただのオッサンが、小学生の顔になってきます。

きっと、同窓会会場だけに起こる奇跡でしょう。街ですれ違っても、きっと全く認識せずにすれ違う大人たちが、瞬時に仲の良い同級生に変わります。

一度認識すると、もう忘れない。
そいつとの思い出話が次々と出てきます。
よくもまあ、そんなに昔のことを覚えているもんだと、言っている自分があきれるほど、あれやこれや思い出してきます。

その後現れる連中とも、まあまた同じやりとりをして、大盛り上がり。

男も女も、当時の呼び方で呼び合います。
小学生のころって、圧倒的に苗字より、名前で呼び合いますよねえ。
いい年したオジサンオバサンが、名前呼び捨てやチャンづけで話している光景って、ステキです。

私は、同じクラスに桑田性の人がいたので、一貫して「タカシ」と、名前呼び捨てで呼ばれていました。
それこそ先生からも。
大人となった今では、名前呼び捨てで呼ばれることなんてまずないので、何だか嬉しかったです。

いやあ、面白かったです。


集まった人数は、クラスの約半数。
卒業後28年たって初めて開いた同窓会にしては、異例の人数ではないでしょうか。

その一人一人と、懐かしく昔話や近況報告をします。

私も今まで、高校や大学の同窓会には何度も顔出しています。
どれも、楽しかったのですが、今回の楽しさは格別でした。

何といっても、メンバー構成がバラエティ過ぎです。

高校は、地域では一応進学校と言われる学校に通っていたので、同級生は概ね良い大学に行って、名の通った企業に通っている人たちばかりです。

大学の同級生も、まあ似たようなモンです。

一般的に、高校や大学って、同質な人たちがある程度集まる場なんだなあと実感しました。
同窓会でも、その居心地の良い楽しさがあります。

小学校は、全然違います。
共通点は、学区に住んでいるというだけ。

その後進んだ道は本当にそれぞれです。
だから、誰の話も本当に面白くてたまりませんでした。

同窓会だから、参加者は当然同い年。
でも、それまでたどってきた道のりと経験は、千差万別。

晩婚化の進む世の中ですので、当然独身貴族はいると思っていました。

でも、40歳で孫がいる奴がいるとは、思いもよらなかったです。

「孫!!! オマエ幾つで結婚したんよ」
「20歳じゃなあ」
「まあ、そうじゃろうなあ。オマエ、モテたもんなあ。それで、子供は何歳なん? 息子? 娘?」
「18で、息子よ」

「そうか、それはおめでとう。孫はかわいいじゃろう」
「いや、まだ見とらん。ワシはあいつを認めてないけえ」
「え、お嫁さんってそんなにひどい人なん? まあ、エエが。許いてやれや」
「ちゃう。息子のことじゃ。あんな奴、ワシの子供とも思おとらん」

まあ、各家庭いろいろ事情があるんでしょうねえ。でも、

「実は、明日初めてウチに来ることになっとるんよ」
そう言う奴の顔は、チョットほころんでいました。


とにかく、28年ぶりです。聞く話がどれも新鮮で、懐かしくて・・・

まあ、もっとも全参加者の中で一番変わった経歴の持ち主は、能楽師になった私でしたけどね。
間違いなく、一番驚かせてました。

後半は、「実は、誰々が好きだった」とかいう甘酸っぱい話から、
「あの時、お前がこう言った言葉、忘れんで。すげえ、腹たった」なんていう物騒な話までてんこ盛り。
朝まで盛り上がって、始発の飛行機に乗って、東京に帰って、九皐会。

楽しいひとときでした。


凄い仲良かった友達に、こう言われました。
「いやあ、タカシにこうやってお酒をつぐ日がくるなんてなあ」

友達の家にあったウィスキーをこっそり飲んで、
「こんなの何が美味しいんだよ」
なんて言って、プロレスごっこしてた僕たち。

日が暮れると
「やべえ、ご飯までに帰らんと、カアチャンに怒られる」
なんて言いながら走って家に帰っていた僕たち。

そいつらと、お酒を酌み交わして、朝まで飲んでいるなんて。
人生って、楽しいなあと思いました。


kuwata_takashi at 23:36│Comments(0)TrackBack(0)

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