「深川能舞台 謡初め」の式冬の体育館

2012年01月29日

夜討曾我 十番斬

のうのう能別会にて、「夜討曾我 十番斬」がでました。

「夜討曾我」は、曾我兄弟の仇討ちに題材をとった能です。「十番斬」の小書がつくと、斬られ役の郎党が10人登場して、時代劇さながらに曾我兄弟はバッサバッサと斬りまくります。

登場する立ち役は、総勢21人。
現行曲の中で、一番多くの人数が出てくる大スペクタクル能です。

私は斬られ役の一人として出演しました。


能では、チャンバラのことを斬り組と言います。

この斬り組は、型付けの様なものは無く、その都度斬られ方を考えます。

やはり男の子の能楽師は、喜んで斬り合います。

もう一つの見せ場は、斬られ方。
皆工夫して、斬られていきます。

ノーマルなのは、安座。
空中で足を胡座の様に組み、そのまま舞台に着地する躍動的な技です。

後は、仏倒れ。
直立したまま、後ろ向きに倒れる大技です。
これは、後頭部直撃の危険のある危ない技です。

ちょっと身体のキレる人は、前宙です。
前方にとんぼ返りする派手な技。

その他、前方仏倒れなど様々の技があります。

私は、いつもは前宙をすることが多いのですが、今回は仏倒れに挑戦しました。

久々だったので、前日に家で布団を敷いて練習しました。

笑えないことに、負傷する人もたまにいるのです。

今回は、ちょっと頭を打ちましたが、概ね上手く斬られたように思います。

40歳なったので、そろそろ危ないことは止めようと思うのですが、ついやってしまうのですよねぇ



kuwata_takashi at 22:51│Comments(0)TrackBack(0)

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