2011年02月24日
お囃子の素人会
今日は、太鼓の梶谷英樹師のお社中の発表会。
私は、舞囃子の地謡6番と、舞囃子「賀茂」のシテをさせて頂きました。
能は、お囃子と共同作業で舞台を作り上げます。
でも、地謡とお囃子が何度も打ち合わせや、お稽古をしたりはいたしません。
だいたいは、一回だけ申合をするか、もしくはぶっつけ本番。
だから、地謡を謡うためには、お囃子のことをよく知らないと謡えません。
今日のように、お囃子の中にお素人の方が入っていると、緊張感が漂います。
ぶっつけ本番で、ピタリと合わせなければなりません。
もちろん、おさらい会に出演するような方ですから、皆さんとても上手な方々です。
しかし、もし何か不都合なことが起こったら・・・
その時は、上手く合わせて対応するのが我々玄人の責任です。
今回、色んな曲を謡わせて頂きましたが、どの曲も太鼓の手組をさらっておきました。
普段、よっぽど特別な曲でない限り、地謡でお囃子の手組を調べたりは致しません。
お囃子の手組は、だいたいは予想がつくので、全て知ってなくても普通に謡えるのです。
まあ、そんなこんなで自分にとってもとっても良い勉強になりました。
kuwata_takashi at 23:02│Comments(0)│TrackBack(0)│