鸚鵡小町体が資本

2009年09月20日

「敦盛」御礼

本日、緑泉会にて無事「敦盛」を勤めました。
ご来場頂いた方、この場を借りて御礼申し上げます。

今回は、本当にハードスケジュールの中のシテでした。

だいたい、シテの前は仕事を控えることにしているのですが、今回は前日前々日と大阪に行っていました。
しかも、「鸚鵡小町」という大曲を謡わさせて頂きました。

その2日間は、「鸚鵡小町」に大きなエネルギーを費やしました。
いつものように、自分のシテにかかりっきりという訳にはいきませんでした。

でも、前日の日記にも書きましたが、「鸚鵡小町」の舞台に関わって、私は大きなパワーを頂きました。

体力的には辛かったですが、良い経験をさせて頂きました。
「敦盛」という能を演じるに当たっても必要なプロセスだったのかなと思います。

修羅物の中でも、「敦盛」は最も華やかにやらなければならないのかなあと思います。
ただ、あくまで武士の能ですから、弱々しくなってはマズイですね。

その辺りの葛藤がありました。


「敦盛」はとにかくよく出る能なので、初役だったのですが、意外と余裕がありました。
やはり、目で見て覚えているというのは、大切なことだなあと思います。

なるべく、いろんな舞台に接して、その能に馴染んでいくことが重要ですね。それが、ゆくゆくは自分の財産になっていくのかなあと思います。

振り返ると、いろいろと気になる点はあります。

「あそこ上手くいかなかったなあ」と思うところもいくつかあります。

でも、様々な面で収穫の多い舞台だったなあと思います。

役者である以上、自分の舞台に満足なんてことはありません。
今回感じたことを胸に、新たなるステップを踏み出して行きたいと思います。


at 23:16│
鸚鵡小町体が資本