2008年10月21日
バリから 2
今日は、このツアー唯一の完全オフの日です。ツアーご一行は思い思いのバリの休日を過ごしました。
私は、とにかくガムラン三昧。
まず、午前中にはバロン・ダンスを、夜7時半からは、スマラ・ラティという舞踊団のバリ舞踊を見て、仕上げは昨日も行った私たちの公演会場の寺院でお祭りの奉納公演を見ました。
バリの芸能は、元々は昨日のようにお祭りの場で奉納されていたものですが、次第に一般客を相手に有料公演をやるようになったそうです。
その辺の成り立ちは、能と全く同じですね。
とにかく、バリ島にはいたるところに、バリ舞踊を演じている会場があります。
そこで演じられるのは、和気あいあいとした村の寺院の奉納公演と違って、プロの舞踊家達による洗練されたパフォーマンスです。
あらかじめ現地の人に、バロン・ダンスも夜のバリ舞踊も、バリ島でもトップクラスの舞台を紹介していただきました。
朝と夜、どちらの舞踊も素晴らしかったです。身の毛がよだつような感動を覚えました。
ガムラン音楽のリズムには、日本人にとってどこか懐かしい音色です。
獅子を最高の神体としてあがめている点なども、日本に芸能と同じです。ルーツは同じなんだなあと感じられます。
夜9時頃、また寺院のお祭りを見に行きました。
バロンを始めとして本格的なバリ舞踊の奉納が次々に演じられた昨日とはうって変わって、今日はこぢんまりとした会場で、和気あいあいとした雰囲気です。
今日、行われたのはジョゲという舞踊。
昨日が神聖なる奉納公演だとすると、今日は村の盆踊り大会です。
御神体をかたどった花を頭に乗せた女性が踊っていると、見物人の中で突然舞台に入る人がいます。
その人は、踊っている女性(というより、頭の御神体)に一礼すると、一緒に踊り始めます。
その人が踊り終わると、次の人が現れまた踊り出します。
何人かの飛び入りの人と踊ると、女性は交替して次の御神体が登場します。
会場には、村人全員集合といった感じです。特に、最前列にきちんと正装して、誰よりも盛り上がっている子供たちの姿はかわいらしいです。
中には、乱入していっぱしの踊りを披露する子供までいます。
真面目にきちんと踊る人も中にはいますが、ほとんどの人は、基本を踏まえながらも少しおどけて踊っています。
村人たちは、入れ替わり立ち替わり、舞台に上がってはユーモラスな仕草を見せます。
その度に会場は大ウケ。
皆とても芸達者で、踊りの面白さに、しばしば腹を抱えて笑いました。
中には、明らかに70歳を超えているであろうご老人も軽やかに踊っています。
村人の誰もが、指名されると舞台に上がって舞踊を演じている姿を見ると、この島の芸能の奥深さを感じます。
最前列に陣取って、とても楽しんでいる様子の子供たちは、「大人になったら自分もあの中で・・・」と目を輝かせています。そうやって、自然に後の世代までバリ舞踊は伝えられていくのでしょう。
舞踊は、後半になるにつれて、どんどん盛り上がっていきます。
老若男女様々の人たちが舞台に上がって大演芸大会の様相となってきました・・・
すると・・・ 人ごみの中から着物を着た男性が登場!!
今回の能公演でシテをつとめるT師です。
希代のエンターテイナーであるT師は、初めて踊るバリ舞踊をひょうひょうと踊っています。
時おり見せる能の所作に、会場はバカウケ。
凄い人です。T師。敬服いたします。
お祭りの奉納には、芸能の原点があります。とても楽しいひと時でした。
昨日と今日、祭礼行事から本格的なプロの公演まで、様々のバリ舞踊を堪能いたしました。
舞踊としてのレベルは、プロの舞台の方が圧倒的に上です。一流のステージには、涙が出るくらいの感動を覚えました。
お祭りのガムランは、舞踊そのものも楽しいのですが、何よりもそこに集まっている人々の楽しそうな笑顔に、心癒されます。
本当に屈託のない笑顔をするんだなあ・・・
お祭りを楽しむ子供達の、あまりのかわいらしさに、カメラを向けました。
すると、ピースサインをしながら寄ってきます。
ボクも撮って、私も撮って、と寄ってきます。
日本で、知らないオジサンにカメラを向けられたら・・・、子供たちはまず逃げるでしょう。
本当に、無邪気ですれていない子供たちでした。
いろいろありましたが、とにかく、有意義な休日となりました。
私は、とにかくガムラン三昧。
まず、午前中にはバロン・ダンスを、夜7時半からは、スマラ・ラティという舞踊団のバリ舞踊を見て、仕上げは昨日も行った私たちの公演会場の寺院でお祭りの奉納公演を見ました。
バリの芸能は、元々は昨日のようにお祭りの場で奉納されていたものですが、次第に一般客を相手に有料公演をやるようになったそうです。
その辺の成り立ちは、能と全く同じですね。
とにかく、バリ島にはいたるところに、バリ舞踊を演じている会場があります。
そこで演じられるのは、和気あいあいとした村の寺院の奉納公演と違って、プロの舞踊家達による洗練されたパフォーマンスです。
あらかじめ現地の人に、バロン・ダンスも夜のバリ舞踊も、バリ島でもトップクラスの舞台を紹介していただきました。
朝と夜、どちらの舞踊も素晴らしかったです。身の毛がよだつような感動を覚えました。
ガムラン音楽のリズムには、日本人にとってどこか懐かしい音色です。
獅子を最高の神体としてあがめている点なども、日本に芸能と同じです。ルーツは同じなんだなあと感じられます。
夜9時頃、また寺院のお祭りを見に行きました。
バロンを始めとして本格的なバリ舞踊の奉納が次々に演じられた昨日とはうって変わって、今日はこぢんまりとした会場で、和気あいあいとした雰囲気です。
今日、行われたのはジョゲという舞踊。
昨日が神聖なる奉納公演だとすると、今日は村の盆踊り大会です。
御神体をかたどった花を頭に乗せた女性が踊っていると、見物人の中で突然舞台に入る人がいます。
その人は、踊っている女性(というより、頭の御神体)に一礼すると、一緒に踊り始めます。
その人が踊り終わると、次の人が現れまた踊り出します。
何人かの飛び入りの人と踊ると、女性は交替して次の御神体が登場します。
会場には、村人全員集合といった感じです。特に、最前列にきちんと正装して、誰よりも盛り上がっている子供たちの姿はかわいらしいです。
中には、乱入していっぱしの踊りを披露する子供までいます。
真面目にきちんと踊る人も中にはいますが、ほとんどの人は、基本を踏まえながらも少しおどけて踊っています。
村人たちは、入れ替わり立ち替わり、舞台に上がってはユーモラスな仕草を見せます。
その度に会場は大ウケ。
皆とても芸達者で、踊りの面白さに、しばしば腹を抱えて笑いました。
中には、明らかに70歳を超えているであろうご老人も軽やかに踊っています。
村人の誰もが、指名されると舞台に上がって舞踊を演じている姿を見ると、この島の芸能の奥深さを感じます。
最前列に陣取って、とても楽しんでいる様子の子供たちは、「大人になったら自分もあの中で・・・」と目を輝かせています。そうやって、自然に後の世代までバリ舞踊は伝えられていくのでしょう。
舞踊は、後半になるにつれて、どんどん盛り上がっていきます。
老若男女様々の人たちが舞台に上がって大演芸大会の様相となってきました・・・
すると・・・ 人ごみの中から着物を着た男性が登場!!
今回の能公演でシテをつとめるT師です。
希代のエンターテイナーであるT師は、初めて踊るバリ舞踊をひょうひょうと踊っています。
時おり見せる能の所作に、会場はバカウケ。
凄い人です。T師。敬服いたします。
お祭りの奉納には、芸能の原点があります。とても楽しいひと時でした。
昨日と今日、祭礼行事から本格的なプロの公演まで、様々のバリ舞踊を堪能いたしました。
舞踊としてのレベルは、プロの舞台の方が圧倒的に上です。一流のステージには、涙が出るくらいの感動を覚えました。
お祭りのガムランは、舞踊そのものも楽しいのですが、何よりもそこに集まっている人々の楽しそうな笑顔に、心癒されます。
本当に屈託のない笑顔をするんだなあ・・・
お祭りを楽しむ子供達の、あまりのかわいらしさに、カメラを向けました。
すると、ピースサインをしながら寄ってきます。
ボクも撮って、私も撮って、と寄ってきます。
日本で、知らないオジサンにカメラを向けられたら・・・、子供たちはまず逃げるでしょう。
本当に、無邪気ですれていない子供たちでした。
いろいろありましたが、とにかく、有意義な休日となりました。
at 22:26│