2008年08月17日
長い一日 8月17日
今日は、長い一日でした。
起床は、朝5時。町中に響き渡る祭り囃子で目が覚めます。
朝5時には、深川の町はもう祭り一色。
祭りの開始を告げる、町内放送も鳴り響きます。
慌てて、昨日の着た町内半纏とパッチと地下足袋を身に纏います。
まだ、湿っぽいですが何の問題もありません。
どうせい、すぐ水に濡れて水浸しです。
深川のお祭りの特徴は、沿道の人達が、神輿に向かって水をかけまくることです。
それゆえ、水かけ祭りとも言われます。
昨日の、町内渡御ですでに水浸しの神輿装束を纏って、神輿の神酒所へ向かいます。
ウチの町内の神酒所は、何と都立現代美術館の敷地内。
現代美術館では、この夏都内の美術館で一番の観客を集めている催し、「ジブリ展」が行われています。
「崖の上のポニョ」で盛り上がるジブリ展の敷地内にて、朝の集合。
すでに、300人位の半纏を纏った神輿担ぎが勢ぞろい。
昼頃には、その人数は倍の600人にはなるそうです。
朝6時、神酒所を出発して富岡八幡宮に向かいます。
もう、沿道は凄い人・人・人。
深川一帯から、55基もの神輿が一斉に富岡八幡宮めがけて集まります。
通る町内で、すでに大歓迎。朝6時から、最高のエクスタシーです。
八幡宮に行く途中、様々な町内の神輿と鉢合わせますが、全て先を譲ってくれます。
何といっても、今年の神輿の渡御は、ウチの町内が駒番一番です。どの町内にも先駆けて、富岡八幡宮に向かう権利があります。
道を譲られるたびに、鼻高々!!!
駒番一番の我が町内は、富岡八幡宮の大鳥居の目の前に神輿を乗りつけます。
前には誰もいません。
後ろには、54基もの神輿が連なります。その頃になると、神輿の周りにはもう500人ほどの半纏を纏った連中で埋め尽くされます。
500人もの人が1基の神輿の集まっているということは、単純に計算して、55基で三万人近く。
それらの担ぎ手が永代通りに集結しています。
永代通りを埋め尽くす数々の祭り衆達。
天下の永代通りは、今日は完全封鎖。
立錐の余地もない祭り衆におおわれます。
テレビや新聞でよく見る、永代通りの姿。その一員となっていることに興奮します。
区長の挨拶や、木遣り歌、神社の宮司の祝詞などを経て、7時半にいよいよ八幡宮を出発、豪快な花火や祭り太鼓に送られて出発する瞬間は、鳥肌が立つほど感動しました。
途中、沿道ではお約束の水かけにまみえます。
とにかく、スゴイ・スゴイ・スゴイ。
水が目に入って、前が見えません。
気がつくと、コンタクトが流されていました。
道かどによくある、消火栓。
そこには、深川消防署の隊員が待ち構えて、一斉放水。
どの消火栓も、神輿に向かって水が放たれ続けています。
今日、深川のどこかで火事があっても、消防隊員は誰も行けないでしょう。
幼稚園の前を通ると、子供たちが水鉄砲を構えて一斉放水。
小学校の前では、和太鼓クラブ(深川の小学校には、どの小学校にも当たり前のようにあります)の祭囃子が出迎えてくれます。
小学生の祭太鼓に囃されて、感動のあまり、涙が出てきました。
しばらく行くと、地元の中学校の放送部が、お祭りの実況中継放送がなされています。
中学生の放送部員たちは、興奮して中継しています。
行く先々で、沿道を埋め尽くす人々に大歓迎と、大放水を受けます。
暑く火照った体には、気持ち良い水です。
もう、肩と足腰はガクガクでしたが、基本的には神輿を一度も譲らずに担ぎ続けました。(途中、女性だけで担ぐ時間がありましたので、さすがに遠慮しました)
私の家の前を通ったのは、9時頃でした。
そこでは、私の家族を始め近所の人が勢揃いして迎えてくれます。
隣の奥さんは、子供用のプール一杯に水をためて、水をかけまくています。
本当に、感動しました。
名残惜しくて仕方ないのですが、ウチの町内を通り過ぎたところで、私はリタイアしました。
6時から9時まで、ほぼノンストップで担ぎ続け、もう疲労困憊ですが、家に帰って、シャワーを浴びて着替えて、9時15分には家を出て小金井に向かいます。
10時半から、今日の小金井薪能の新作能「黄金桜」の申合があり、昼から能楽教室。夜は薪能。
我ながら凄いかけもちです。
祭りモードの頭を切り替えて、「黄金桜」のツレ役に没頭しました。
この「黄金桜」とは、小金井薪能の30回記念として、小金井在住の作家・林 望先生が書き下ろした新作能です。
このツレ役は、林先生のご指名により私に決まったそうです。
敬愛する林先生のご指名を受けて、喜んだのもつかのま。ツレの役どころは、「悪代官」
何のことはない、一番悪人ヅラをした私が「悪代官」となっただけです。
そうはいっても、新作能のツレという、名誉なお役を頂戴して、張り切らない訳はありません。
この「黄金桜」は、少し「雲林院」に似た話でして、ほのぼのとしたとても良い話です。
早くも再演話が持ち上がっています。楽しみです。
初めての、八幡祭りの神輿渡御と、作者からご指名を受けた新作能のツレ。
いづれも、めったにない素晴らしいイベントです。
小金井薪能を終えて家に帰ると、もう11時。
深川の町は、まだお祭りの余韻に浸っています。
私は、一日のシメとして、富岡八幡宮に向かいました。
朝はあんなに賑やかだった、八幡さんは、今はひっそりしています。
隙間なく並んでいた屋台はひとかたもなくなっていました。
人気のない本殿に、ひそやかにお参りします。
何度も言うように、本堂には私の写真が飾られています。
その写真の前で、手を合わせた瞬間・・・
ピカッーーー
何かが光りました。
ビックリして周りを見ました。
光の元のようなものはどこにもありません。
あの光はいったい・・・
何だったのでしょう。
起床は、朝5時。町中に響き渡る祭り囃子で目が覚めます。
朝5時には、深川の町はもう祭り一色。
祭りの開始を告げる、町内放送も鳴り響きます。
慌てて、昨日の着た町内半纏とパッチと地下足袋を身に纏います。
まだ、湿っぽいですが何の問題もありません。
どうせい、すぐ水に濡れて水浸しです。
深川のお祭りの特徴は、沿道の人達が、神輿に向かって水をかけまくることです。
それゆえ、水かけ祭りとも言われます。
昨日の、町内渡御ですでに水浸しの神輿装束を纏って、神輿の神酒所へ向かいます。
ウチの町内の神酒所は、何と都立現代美術館の敷地内。
現代美術館では、この夏都内の美術館で一番の観客を集めている催し、「ジブリ展」が行われています。
「崖の上のポニョ」で盛り上がるジブリ展の敷地内にて、朝の集合。
すでに、300人位の半纏を纏った神輿担ぎが勢ぞろい。
昼頃には、その人数は倍の600人にはなるそうです。
朝6時、神酒所を出発して富岡八幡宮に向かいます。
もう、沿道は凄い人・人・人。
深川一帯から、55基もの神輿が一斉に富岡八幡宮めがけて集まります。
通る町内で、すでに大歓迎。朝6時から、最高のエクスタシーです。
八幡宮に行く途中、様々な町内の神輿と鉢合わせますが、全て先を譲ってくれます。
何といっても、今年の神輿の渡御は、ウチの町内が駒番一番です。どの町内にも先駆けて、富岡八幡宮に向かう権利があります。
道を譲られるたびに、鼻高々!!!
駒番一番の我が町内は、富岡八幡宮の大鳥居の目の前に神輿を乗りつけます。
前には誰もいません。
後ろには、54基もの神輿が連なります。その頃になると、神輿の周りにはもう500人ほどの半纏を纏った連中で埋め尽くされます。
500人もの人が1基の神輿の集まっているということは、単純に計算して、55基で三万人近く。
それらの担ぎ手が永代通りに集結しています。
永代通りを埋め尽くす数々の祭り衆達。
天下の永代通りは、今日は完全封鎖。
立錐の余地もない祭り衆におおわれます。
テレビや新聞でよく見る、永代通りの姿。その一員となっていることに興奮します。
区長の挨拶や、木遣り歌、神社の宮司の祝詞などを経て、7時半にいよいよ八幡宮を出発、豪快な花火や祭り太鼓に送られて出発する瞬間は、鳥肌が立つほど感動しました。
途中、沿道ではお約束の水かけにまみえます。
とにかく、スゴイ・スゴイ・スゴイ。
水が目に入って、前が見えません。
気がつくと、コンタクトが流されていました。
道かどによくある、消火栓。
そこには、深川消防署の隊員が待ち構えて、一斉放水。
どの消火栓も、神輿に向かって水が放たれ続けています。
今日、深川のどこかで火事があっても、消防隊員は誰も行けないでしょう。
幼稚園の前を通ると、子供たちが水鉄砲を構えて一斉放水。
小学校の前では、和太鼓クラブ(深川の小学校には、どの小学校にも当たり前のようにあります)の祭囃子が出迎えてくれます。
小学生の祭太鼓に囃されて、感動のあまり、涙が出てきました。
しばらく行くと、地元の中学校の放送部が、お祭りの実況中継放送がなされています。
中学生の放送部員たちは、興奮して中継しています。
行く先々で、沿道を埋め尽くす人々に大歓迎と、大放水を受けます。
暑く火照った体には、気持ち良い水です。
もう、肩と足腰はガクガクでしたが、基本的には神輿を一度も譲らずに担ぎ続けました。(途中、女性だけで担ぐ時間がありましたので、さすがに遠慮しました)
私の家の前を通ったのは、9時頃でした。
そこでは、私の家族を始め近所の人が勢揃いして迎えてくれます。
隣の奥さんは、子供用のプール一杯に水をためて、水をかけまくています。
本当に、感動しました。
名残惜しくて仕方ないのですが、ウチの町内を通り過ぎたところで、私はリタイアしました。
6時から9時まで、ほぼノンストップで担ぎ続け、もう疲労困憊ですが、家に帰って、シャワーを浴びて着替えて、9時15分には家を出て小金井に向かいます。
10時半から、今日の小金井薪能の新作能「黄金桜」の申合があり、昼から能楽教室。夜は薪能。
我ながら凄いかけもちです。
祭りモードの頭を切り替えて、「黄金桜」のツレ役に没頭しました。
この「黄金桜」とは、小金井薪能の30回記念として、小金井在住の作家・林 望先生が書き下ろした新作能です。
このツレ役は、林先生のご指名により私に決まったそうです。
敬愛する林先生のご指名を受けて、喜んだのもつかのま。ツレの役どころは、「悪代官」
何のことはない、一番悪人ヅラをした私が「悪代官」となっただけです。
そうはいっても、新作能のツレという、名誉なお役を頂戴して、張り切らない訳はありません。
この「黄金桜」は、少し「雲林院」に似た話でして、ほのぼのとしたとても良い話です。
早くも再演話が持ち上がっています。楽しみです。
初めての、八幡祭りの神輿渡御と、作者からご指名を受けた新作能のツレ。
いづれも、めったにない素晴らしいイベントです。
小金井薪能を終えて家に帰ると、もう11時。
深川の町は、まだお祭りの余韻に浸っています。
私は、一日のシメとして、富岡八幡宮に向かいました。
朝はあんなに賑やかだった、八幡さんは、今はひっそりしています。
隙間なく並んでいた屋台はひとかたもなくなっていました。
人気のない本殿に、ひそやかにお参りします。
何度も言うように、本堂には私の写真が飾られています。
その写真の前で、手を合わせた瞬間・・・
ピカッーーー
何かが光りました。
ビックリして周りを見ました。
光の元のようなものはどこにもありません。
あの光はいったい・・・
何だったのでしょう。
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