深川能舞台 建築記(4) 銀行融資引き渡し、そして新生活

2008年03月26日

深川能舞台 建築記(5) 施工先

昨日、無事引越しを終えました。
昨日、今日と懸命に荷ほどきをしておりますが、全く片付きません。
また、住んでみるといろいろ問題が見えてきます。
図面や注文と違うところや、具合の悪いところや思っていたより使い勝手が悪いところなど、あちこち出てきます。
そのつど、追加工事となりますので、本格的な完成はいつになるのでしょう。


さて、建築記(5)です。

何とか、融資が下り土地の購入の目処が立ちました。
そうなると、今度は誰に建ててもらうか考えなければなりません。いわゆる施工先の選定です。


一般に、注文住宅をお願いする施工先には、3つのパターンがあります。
最もポピュラーなのは、ハウスメーカー。そして、工務店。最後に建築家。


ハウスメーカーとは、住宅の設計管理から施工までをを総合的にサポートしてくれる会社でして、積水ハウスとか大和ハウスなんかがそうです。

テレビCMなどにもよく出て来るので、一番馴染みがあります。
全国での施工数が多いので、住宅に関する数々のノウハウも持っています。

でも、出来上がる家はどうしても画一的になってきます。
大手ほど、標準仕様がきっちり定められていますので、能の敷き舞台があったりする普通じゃない家はなかなか作りにくいようです。
それに、価格は一番高いのです。

あのテレビCMや立派なモデルハウスも全て住宅価格に含まれていると考えれば高いのも当たり前。
まあ、大手の安心料なのですが。


工務店とは、いわゆる町の大工さん。
当然、大きな会社から小さな会社まで様々あります。

大工さんの知り合いはいないので、数多の工務店の中からこれという会社が選べません。

それに、普通じゃない家にはあんまり対応してくれないようです。


そうなると、依頼先は建築家になるでしょう。

建築家に頼むと、究極の自由が実現します。
標準仕様なんて当然ありません。


まあ、そんな訳で家作りのパートナーは建築家にお願いすることにしました。

いつも、明大能研のOB謡会をとりまとめている元OB会長は、建築設計事務所を経営しています。
謡会の会場となっている元会長の別荘は、その設計事務所が手がけたそうですが、とっても素敵な家です。

一も二もなく、その設計事務所に依頼することにいたしました。

その事務所の建築士さんとインテリアデザイナーさんには、本当にお世話になりました。

素敵で機能的なプランを何度も考えて下さいまして、感謝しています。
無理もたくさん聞いていただきました。

当たり前ですが、建築設計事務所は、施工はしません。
ただ、自分のプランにあった業者を選定して、その業者の仕事を建築管理してくれます。
そこが大事です。

施工業者が自分で管理しているところは心配です。
何かミスがあっても、同じ会社の人間ですから、もみ消したりしそうです。

建築プラン通り、きちんと工事できているかは、第3者が管理するのが最適です。
そのプランを作った建築士さんが管理するのが、最高でしょう。


施工業者も、何社か相見積もりの結果、地元深川の工務店さんに決めていただきました。

家って、建てたら終わりではなく、その後も色んなメンテナンスが必要となります。
電話するとすぐ駆けつけてくれる大工さんって、いいなと思います。


設計プランも施工先も無事決まり、いよいよ着工です。

しかし、またまたスムーズにいきません。
去年の夏、住宅業界を騒がせたあの事件に巻き込まれてしまいました……


at 19:17│
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