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2008年03月23日

深川能舞台 建築記(3) 訳あり物件

今日は熱海のMOA美術館能楽堂にて、素人会のお手伝い。明日は、富士市にてお稽古。
当初は、のんびりと温泉にでもつかってゆっくりしようと思っていましたが、荷造りが全く終わらないので、今日は東京に戻ります。
いよいよ、明後日引越しです。


さて、紆余曲折を得てやっと購入した深川の土地。
一般の相場よりは、安く買えました。
(といっても、とてつもない値段ですが)

不動産にお買い得物件はないと言われます。安いにはそれなりの理由があります。


まず私の土地は、面している道路に問題があります。
一般に、良い土地とは良い道路に面している土地のことです。

その土地が面している道路は、私道であり、さらに車が一台ギリギリ通れる幅しかありません。
道路の評価としてはかなり低いようです。

ただ、裏を返せばその分静かな環境ですので、マイナスとばかりは言えない気がします。


次の安い訳として、後から分かったのですが地盤にかなり問題があるということです。

そもそも深川という土地は、いわゆるゼロメートル地帯ですので、地盤は軟弱です。当然地盤改良をしなければなりません。
それだけなら、想定内だったのですが、実際に地盤調査をしてみたら、思わぬことが起こりました。

レンガがザックザックとでてきたのです。
隣の方に聞いたところ、昔この辺りはレンガ工場だったそうです。隣の家も、建築の際には苦労したそうです。

ですから、実際は土地の価格に地盤改良費と埋設物撤去費を加えた価格が土地の値段であったと言えます。


接道と地盤の問題だけですと、訳あり物件とは言えないでしょう。
そんな土地は至る所にあります。

最大の訳ありがあります。

それは……

散々ひっぱっておいて何なのですが、プライベートな事ですので、ここには書けません。
その土地の、元の所有者の家庭の問題とだけ書いておきます。

いずれにせよ、その問題はとても長引きました。
何度となく、土地の売買が流れそうになりました。
結局、その問題により、購入申し込みは一昨年の9月にしたのですが、実際に土地の売買が完了したのは、去年の4月です。
7ヶ月かかりました。
担当の不動産屋さんは、自分が手がけた中では最長記録と言っていました。


もし、マンション退去の期限とか社宅を出なければならない期限などが迫っている人であったら、たいへんなことになっていました。

この問題が明るみになったときは、落ち込むました。時間はかかりましたが、なんとかクリア出来たことは、とても幸いなことです。


土地の購入はなんとか決まったのですが、新たな関門がまた出てきました。

それは家を建てる人が通らなくてはならない大きな関門です。


at 16:42│

この記事へのコメント

1. Posted by さくら川   2008年03月23日 21:50
こんな大変な過程を、よくまあ、きのうの事の様に覚えておられますね。
どんなに、一生懸命ご準備されたか、よく分かりました。
きっと、素晴しい深川能舞台の完成なのでしょう。
ところで「新たな大きな関門」とは?
よい設計家との出会いとか・・・?
2. Posted by クワタ   2008年03月24日 12:01
さくら川さま
家作りを決意して、この2年間はとにかく大変でした。
その間の出来事、お世話になった人たち。
忘れられないです。
特に、お世話になった方々に感謝の意味を込めて、この「深川能舞台 建築記」は連載しております。
新たな関門の正体は、第4弾をお待ち下さい。
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