2007年09月25日
道成寺の鐘

先日、今週末に札幌で行われる「道成寺」の申合がありました。
矢来能楽堂に、久しぶりに道成寺の鐘が釣られました。
この鐘は、今回の公演の為に、兄弟子のN師が作った渾身の作です。
少し能楽界の事情に詳しい人は思いますよね。
「あ、そうそう。道成寺の鐘って、申合の前に何人か集まって、布地を縫っていくんだよねぇ」
勿論、そうです。今回も数人がかりで縫い上げました。
N師が鐘を作ったというのは、そういうレベルではありません。
骨組みを一から作ったのです。
それこそ、まず竹屋さんで竹を買い付けて、竹を割って曲げて組み立てるまで、この夏中かけて、殆ど一人で作ったのです。
出来た鐘の骨組みは、驚くべきクオリティです。
どこの能楽堂の鐘にも負けません。
N師は、とても器用な方でして、矢来能楽堂にある殺生石の石や石橋の牡丹もN師の作です。
繰り返しますが、N師は兄弟子です。
そうです、能楽師です。
普段は能を舞っています。
能楽師って、器用じゃないと勤まりませんが、N師は特別です。
at 21:49│