2007年07月22日
ろうそく能
今日は、五日連続国立能楽堂の最終日。
兄弟子K師主催の催しです。
兄弟子は「御息所の恋」と題して、「野宮」と「葵上」の二番能に挑戦です。
そして、後半の「葵上」はろうそく能の趣向で行われました。
「ろうそく能」
最近よく見かけます。
要は、普段の催しよりぐっと照明を落として薄暗い中で行われる能です。
ろうそく能の時は、舞台の周りに燭台を立ててろうそくを灯します。
上の写真はその準備の様子です。
燭台を立てるため、一度舞台の周りの白州をショベルで掘り起こします。
首尾よく燭台を立てると、今度はショベルで白州を元に戻します。
今日は、開演の2時間半前から主催者の兄弟子も含めた出演の能楽師たちがショベルを持ってせっせと、作業をしていました。
今日いらしたお客様は、舞台の上で舞っている「六条御息所」を始めとする能楽師たちが、2時間半前に、ショベルを手に穴を掘っているなんて、思いもよらないでしょう。
at 20:30│