町田能楽サークル人・人・人

2007年05月01日

三島こども教室発表会

ゴールデンウィーク前半は、伊豆にて子供三昧。
まず土曜日は、伊豆の国市にて、狩野川薪能子ども能の稽古。
今回、台本を大きく変えたたので、苦戦しております。
去年と同じ所は、子供達もあっさり出来ます。

子供って、見て覚えるんですね。
見たことないものは、いくら言っても分からないのに、何度も見ている去年と同じ所は、教えなくても自分たちで勝手にやってるのが面白いですね。


昨日は、三島の伝統文化こども教室の発表会。

この教室は、三島の日本舞踊の先生が中心となって、子供達に日本舞踊や礼儀作法を教えています。
たまにゲストの先生を招いて、様々な日本の伝統文化を体験させております。
今年度は、三味線と能の仕舞を体験いたしました。
仕舞は私が指導して、稽古は都合4回だけでした。

その発表会が、昨日三島市文化会館小ホールで行われました。
日本舞踊の先生の社中のお浚い会に、伝統文化こども教室の子達も参加したのです。

子供達は、日本舞踊を踊ったり、三味線弾いたり、仕舞を舞ったりと大忙し。

まず番組の冒頭に、日本舞踊と三味線の発表があります。
中には、こども教室の他に個人的に日本舞踊を習っている子供もおります。
その子達は、教室の発表とは別に舞台に出ています。

午前中、二つも三つも舞台に出て、流石の子供達もグッタリ……
するわけもなく、楽屋で大はしゃぎ。

どうも、午後の仕舞の発表が心配なのは、私だけのようです。


独り心配している私は、元気よく遊び回る子供達を、リハーサル室へ引っ張って最後の稽古をしました。

流石に上級生は、完璧。
日頃から日本舞踊を稽古しているだけあって、動きも様になっています。
下級生は……
怪しいところもありますが、まあ楽しそうに舞っています。
就学前の子供も3人いるのですが、その子達は……
きっと何をやっているのか、本人も分かってないのでしょう。
一緒に舞っているお姉さんについて、何とか動いてます。

最後のお稽古を終え、いざ舞台。

考えてみれば、日本舞踊のお浚い会で仕舞を舞うのも変なのですが、子供達には何の違和感もないようです。

何と言っても、子供には華があります。
登場しただけで場内が和みます。
後ろで謡っている私の顔も緩みます。
きっとお客さんもニコニコしながら見てたことでしょう。

子供達は、舞台上でみな元気よく舞ってました。

わずか4回のお稽古でしたが、子供達にとって、こういう機会を持つことが出来たことは、かけがえのないことでしょう。

教えている私が言うのも何ですが、とっても羨ましいです。


at 13:29│
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