新春恒例文化服装学院鑑賞会

2007年01月23日

新年うたい・しまい会

先日の土曜日は、私の東京のお弟子さん達の発表会がありました。

お弟子さんを教えるようになり、約5年。
沼津では、一年程前に催しましたが、東京で行う初めての発表会です。
したがって、ほぼ全員が初舞台というフレッシュな会でした。

皆さん、かなり緊急していたようでしたが、それぞれに頑張りました。
とても良い出来でした。

能舞台は、緞帳のない舞台です。
ですから、演者は仕舞や謡はもとより、舞台への出入りもお客様に丸見えです。

いろんな発表会のお手伝いをしましたが、お稽古歴も長いベテランの方でも、案外出入りが隙だらけというのはありがちです。

それ位、舞台へ何気なく入って行き、自分の演技の後に何気なく帰っていくことは難しいのです。
当然、スムーズに美しく出入りするための決まった作法はあります。

今回、ほぼ全員が初舞台ということは、全員にこの作法を教えなければいけません。
直前のお稽古は、出入りの練習ばかりしていました。


能は総合芸術です。
ただ単に、謡の節や仕舞の型を学べは良いのではありません。

舞台の上で、オドオドせずに堂々と美しく振る舞える。

これが出来れば、どこに出ても、自信を持って自分を表現出来る気がします。


今回の発表会に参加した会員を、そこまで導くことは、残念ながら出来ませんでした。

まあ、何はともあれ初舞台。
私も初めての主催の会。
多くは求められないですね。

会員の方々と、一歩一歩進んで行ければ……
と思ってます。


at 13:27│
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