2006年11月06日
江戸川区中央図書館
昨日の日曜日は、江戸川区中央図書館主催の講座「古典宇宙堂」でお話してきました。
先日の日記で書いた通り、初めて江戸川区から依頼された講座です。
張り切って話してきました。
江戸川区中央図書館では、毎年テーマを決めてシリーズ物の企画展示を行っております。
今年のテーマは、日本の古典でして、私の講演の他に、薩摩琵琶の演奏や落語も行われ、図書館の企画展示を盛り立ててました。
そして、一連の企画展示の隠れテーマは、何と「俊寛」
私の講演も、「俊寛」にちなんだ話をして下さいとのことでした。
さぁ、困った。
対象は、能楽初心者です。
一方、「俊寛」はどちらかと言うと地味でマニアックな曲。
どのように折り合いをつけて話そうか、悩みました。
しかし考えてみると、能というものを説明するためには、「俊寛」は良いテーマです。
歌舞伎や文楽の「俊寛」と比べるとよく分かります。
能の「俊寛」は、離れ小島に流された三人の内、他の二人は許されて都へ帰ることが出来たのに、俊寛(シテ)だけ島をでることが叶わなかったという話をもとに、島に取り残された俊寛の孤独と絶望を描いた悲劇です。
シテの悲惨な境涯に焦点を絞った、いかにも能らしい構成です。
一方、歌舞伎や文楽の「俊寛」では、俊寛も島を出ることが許されます。
しかし、俊寛は他の流人(成経)の妻を舟に乗せるため、自ら島に残ることを選びます。
そこに描かれる俊寛は、人情味一杯に描かれます。
このように入り組んだ人情話は、いかにも歌舞伎や文楽らしいなあと思います。
結果的に、俊寛は離れ小島に残るのですが、お客様にとって、見終わった時残る感情は全く異なることでしょう。
そんなことを、話しました。
同じ題材を取り上げても、能と歌舞伎や文楽ではこれだけ切り口や結末が変わってくるのです。
日本文化や日本の古典芸能の層の厚さには、驚かされます。
先日の日記で書いた通り、初めて江戸川区から依頼された講座です。
張り切って話してきました。
江戸川区中央図書館では、毎年テーマを決めてシリーズ物の企画展示を行っております。
今年のテーマは、日本の古典でして、私の講演の他に、薩摩琵琶の演奏や落語も行われ、図書館の企画展示を盛り立ててました。
そして、一連の企画展示の隠れテーマは、何と「俊寛」
私の講演も、「俊寛」にちなんだ話をして下さいとのことでした。
さぁ、困った。
対象は、能楽初心者です。
一方、「俊寛」はどちらかと言うと地味でマニアックな曲。
どのように折り合いをつけて話そうか、悩みました。
しかし考えてみると、能というものを説明するためには、「俊寛」は良いテーマです。
歌舞伎や文楽の「俊寛」と比べるとよく分かります。
能の「俊寛」は、離れ小島に流された三人の内、他の二人は許されて都へ帰ることが出来たのに、俊寛(シテ)だけ島をでることが叶わなかったという話をもとに、島に取り残された俊寛の孤独と絶望を描いた悲劇です。
シテの悲惨な境涯に焦点を絞った、いかにも能らしい構成です。
一方、歌舞伎や文楽の「俊寛」では、俊寛も島を出ることが許されます。
しかし、俊寛は他の流人(成経)の妻を舟に乗せるため、自ら島に残ることを選びます。
そこに描かれる俊寛は、人情味一杯に描かれます。
このように入り組んだ人情話は、いかにも歌舞伎や文楽らしいなあと思います。
結果的に、俊寛は離れ小島に残るのですが、お客様にとって、見終わった時残る感情は全く異なることでしょう。
そんなことを、話しました。
同じ題材を取り上げても、能と歌舞伎や文楽ではこれだけ切り口や結末が変わってくるのです。
日本文化や日本の古典芸能の層の厚さには、驚かされます。
at 23:15│