東京国際フォーラム大河ドラマ収録

2006年06月26日

子ども能「江間の小四郎」

先日金曜日に、狩野川薪能の事前デモンストレーションを兼ねて、伊豆の国市の能楽鑑賞教室が行われました。


最初に私が「中の舞」を装束着けて舞いました。
能を見るのが初めてであろう小学生に、能の舞と囃子を見せる。

そこで興味を示した子供達に、今度は囃子の体験をさせてみました。
ここは、狩野川薪能の主催者の囃子方のO師による天才的な盛り上げ方により、大盛況。


続いて、いよいよ2週間後に迫った狩野川薪能の子ども能「江間の小四郎」が披露されました。

普段は元気一杯の子どもたちも、さすがに同級生のお友達をはじめとする、市内中の小学生の前では緊張気味。
少しハラハラする場面もありましたが、総体的にはとても良い出来でした。
子どもたちも良い経験となったでしょう。

そして締めは、半能「船弁慶」の披露。
この子方も、地元の小学生です。
ホンワカとした子ども能から一転して、今度は玄人に混じって出てくる、地元の小学生。

見ていた小学生も、親しみを持って見れたのではないでしょうか。


「子どもたちに能に親しんでもらう」
ということが大事なことは、言うまでもありません。
でも、実際に能を見せても、遠い世界のものにしか感じられないようです。

この日のように、自分達の同級生が演じる子ども能や、玄人の中で子方を演じる同級生を見るという経験は、素晴らしいと思います。

この経験は、能を身近なものと感じさせることでしょう。


さあ、あとは本番の7月8日にむけて、最後の仕上げです。


at 15:19│
東京国際フォーラム大河ドラマ収録