シンガポール第二便 1シンガポール第二便 3

2006年02月16日

シンガポール第二便 2

出発前に、学生がきちんと覚えているか心配、と書きました。
でも、その心配は杞憂に終わりました。

初日に、前回稽古した「屋島」と「紅葉狩」の試験をしました。
実は、試験といっても形だけで、何の評価の対象にもなりません。
前回の稽古から、3週間以上間が空いてしまうので、忘れないように脅かしただけです。

さあ、どれだけ覚えているか、一人ずつ仕舞をやらせてみました。私は、いちおう採点しているふりをしています。
すると、驚くべきことにほとんどの学生が完璧でした。
さらに信じられないことに、前回の最後の3日間を風邪で欠席し、「紅葉狩」を全く稽古していない学生まで、自ら志願して「紅葉狩」の試験に挑戦しました。そして、ほぼ完璧にやってしまいました。

全員、前回の稽古より明らかにレベルアップしています。良くて現状維持、ほとんどの人はレベルダウンと思っていた私は、良い方に裏切られてたいへん嬉しかったです。

カリキュラムを見ると、たしかに前回から今回までの間に、何度か「能の復習(先生抜き)」なる時間があります。謂わば自習の時間です。
私は自慢じゃないですが、学生時代に自習の時間に、本当に自習をしたことなんて一度もありません。
たいがい、マー○ャンしたり、喫茶店いったりしたものです。
彼等は、自習の時間に本当に自習をしたのです。休んでいた学生には、他の学生が教えたのでしょう。

素晴らしい
この調子で、頑張っていこう!!


at 14:13│
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