一人芝居秋晴れの三連戦

2005年11月24日

能「頼政」と平曲「橋合戦」

今日は、「ぎんが能楽サロン」の最終回。
のはずが、好評により来年も続くことが決定。今日は今年の最終回となりました。

最終回は超豪華版。来月の九皐会から、私がシテを勤める「巻絹」と、観世喜之先生の「頼政」のお話をして、最後に新井泰子さんによる平家琵琶の「橋合戦」の演奏。

「巻絹」は、いつもの見どころ紹介にとどまらず、シテを控えた意気込みや稽古の苦労話などを語りました。
そして、「頼政」の見どころを話していよいよ平家琵琶の演奏。

平家琵琶とは、平家物語の弾き語りのことで、平曲とも言われます。
平家物語には作者はおらず、琵琶の弾き語りによって現代に伝えられてきました。つまり、平家物語の原型なわけです。

現在、平家琵琶を伝える奏者は日本に数人にかおらず、たいへん貴重な機会となりました。
今日は演奏前にハプニング。なんと、弦が切れてしまいました。
ただ、参加者は目の前で弦を張り替えて調弦するところまで見ることができ、かえっておトクでした。

平曲「橋合戦」は、宇治川をはさんでの源頼政と田原忠綱の争いの弾き語りで、田原忠綱らが宇治川を渡るシーンなど、能「頼政」と殆ど同じ。
まあ、平家物語に題材をとった「頼政」が、その原型の「橋合戦」と同じなのは、考えてみれば当たり前ですが。

なかなか楽しいひと時でした。


この「ぎんが能楽サロン」来年も続きます。
基本的には、奇数月の第4木曜日です。
ただ、第1回目の1月だけは第3木曜日の1月19日となります。

次回1月19日は、2月5日に緑泉会でシテをさせていただく「高砂」を取り上げて、いろいろお話する予定です。
乞ご期待。


at 23:40│
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