2026年01月
2026年01月25日
香港から2026 5

先日の21日(水)に、「錦田郷十年一届酬恩建醮」というイベントに行ってきました。
これは10年に一度、神々への奉納のため、臨時で作った竹の舞台で広東オペラを上演するイベントです。
31日に対談をさせていただく、広東オペラ界の巨匠・阮兆輝師よりお招きをうけました。
とにかく10年に一度の大きなイベントです。会場はすごい人でした。

劇場の大きさに圧倒されます。

世界最大の竹の建築としてギネス世界記録に認定されているそうです。
内部はこんな感じ。

本格的な広東オペラが上演されています。

特別に楽屋も見学させていただきました。

楽屋の仕切りも竹。

緞帳や背景の幕を吊るバトンも全て竹製です。
特別に舞台袖の特等席で鑑賞させていただきました。

長い髭の威厳のある王様が阮兆輝師です。出番を待つ佇まいにオーラがあります。

劇場の外には数々の屋台でにぎわっています。

屋台では定番のたこ焼き(日式章魚小丸子)もありました。

10年に一度の素敵な舞台に立ち会えた幸運を喜びます。
多謝。
kuwata_takashi at 12:00|Permalink│Comments(0)│
2026年01月24日
香港から2026 4

香港での能ワークショップ「風姿花傳 能劇大師班」も、5日間が終了。
はや半分終わりました。
稽古は順調で、3曲目の「経正」は、サムライの舞だというと、興味津々。
楽しんで太刀を抜く型などやっています。
さて、上の写真に着物を着ている女性が写っています。
今回のワークショップは見事に日本文化が大好きな人たちが集まりました。
参加者の中に、日本舞踊や茶道を習っている人が多くいます。
善竹十郎・大二郎師が去年香港で行った狂言ワークショップに参加した人もいます。
他にも、日本の殺陣や居合を習っている人、日本語の先生などもいます。

3年前シンガポールの演劇学校(ITI)で指導した香港人の学生の、ヨーヨーとマンイックも参加しています。
能が大好きと言ってくれます。
再び能が学べることをたいへんに喜んでいます。
気が付いたら、参加者は自主的に持っている着物を着始めました。
ジェシカという方は若柳流日本舞踊の名取と聞いて驚きました。
香港では日本舞踊が結構流行っているそうです。
「うちの先生は少なくて、弟子は50人くらいしかいない」
などと言っています。いや、すごく多いですね。
若柳流名取も10~20人ほどいるそうです。
名取試験は、日本まで受けに行くようです。

ジェシカは着付けも習っているらしく、浴衣の畳み方を他の参加者に指導しています。
他にもメイという方は表千家の茶道師範だそうです。

綺麗に着物をたたんで風呂敷に詰める姿は、決まっています。さすがお茶の先生です。

狂言と日本舞踊を習っているキーナと、殺陣を習っているデビットは、袴を丁寧にたたみます。
稽古場では日本語が飛び交います。
ワークショップも半分終わったので、金曜日の稽古終了後、参加者達と飲みに行きました。
ワークショップは22:30までやっています。着替えてスタジオを出たらはや夜の11時。
そんなに飲み会には来ないかと思ったら、多くの方が参加しました。

シンガポールでも香港でも、お酒の席では英語で話さなければならないので、けっこう大変です。
しかし、今回は心配無用。日本語がしゃべれる人がかなりいます。
日本語で会話が始まり、日本語が分からない人は会話に入れないという不思議な現象が起こりました。
いつもは、英語の会話に入れなくて困っているのですが、今回は逆でした。
バーのオーナー(たぶん)の娘さんも、日本語を勉強していて日本が大好きだそうです。
カウンターにいた娘を呼んできて、日本語で挨拶していただきました。
オーナーからドリンクのサービスもありました。
多謝。
kuwata_takashi at 13:29|Permalink│Comments(0)│
2026年01月23日
香港から2026 3

このところ、日本ではたいへんな寒波に見舞われていると聞いています。
日本海側では記録的な積雪だそうです。
そのすさまじい寒波は、香港にも押し寄せています。
記録的な寒さだそうです。

と言っても最高気温は14度位はあります。
しかし、私はかなり寒がりですので、結構寒く感じます。
冬用のセーターやコートなど持ってきていなかったので、薄手のモノを重ね着してなんとか過ごしています。
香港には暖房というものが存在しないので、結構寒いです。ホテル内やバスは、湿気対策のため下手すると冷房がかかっています。
今朝は10度を下回っていましたので、暖房なしだと結構寒いです。
しかし、香港の人は私に輪をかけて寒がりです。
突然、ダウンや厚手のコートにマフラー手袋で完全装備。
みんな「スキーにでも行くんですか?」って恰好をしています。
ずっと暖かい気候なので、香港人は寒さには本当に弱いようです。
でも、この寒さはすぐ終わります。来週にはまた20度超えの日々に戻ります。
何だか、香港の人たちが「寒い! 寒い!」と興奮しながら厚着しているのも、短い冬を楽しんでいるようにも見えます。
kuwata_takashi at 14:00|Permalink│Comments(0)│
2026年01月22日
香港から2026 2

香港での能楽ワークショップ、順調に進んでいます。
このワークショップは、2週間(10日間)の能のトレーニングです。
能の謡と仕舞をみっちり稽古しています。
このワークショップを企画しているのは、ウィリアムという方が主に運営している「流白之間」という演劇スタジオです。
ウィリアムは、24年前にシンガポールの演劇学校で能を教えた学生のアンディの弟子です。
アンディから能のことをよく聞かされていたそうです。
またウィリアム自身も能と狂言を見たことがあり、学んでみたいと思ったそうです。
24年前は演劇学校の学生だったアンディは、今では香港の演劇界で大きな影響力のある人だそうです。
そのアンディが能を推薦してくれるのは、とても嬉しいことです。
シンガポールでまいた種が、このように外国で広がっていっていることを、とても嬉しく思います。

今日で4日目が終了しました。
その間に「船弁慶クセ」を仕上げ、今日でおおむね2曲目の「吉野天人」が仕上がりました。
明日は、3曲目「経正キリ」の稽古を始める予定です。
3曲目にいきなり修羅物を稽古するのはかなりハードルが高いのですが、10日間という限られた時間のワークショップなので、あえてハードなカリキュラムを組んでいます。
参加者たちは演劇の役者やダンサーなどが大半なので、とても動きがよいです。
身体能力も高く、声も立派です。
謡も仕舞も、瞬く間に覚えていきます。
シンガポールの演劇学校(ITI)でもそうなのですが、外国人だからといって特別な指導はしていません。日本人と同じように教えています。
さすがに日本語の謡本で稽古するのは難しいので、ローマ字で作ったオリジナルテキストを使用していますが。
いろんなことを教えて、「能って、面白いなあ」と思っていただければ、たいへん嬉しく思います。
kuwata_takashi at 23:00|Permalink│Comments(0)│
2026年01月18日
香港から2026 1

今日から2週間、香港にて能の指導をします。
2年前に行った能のワークショップが好評だったので、今回また招待されました。
主催は、流白之間という演劇スタジオです。他にも様々な演劇ワークショップを行っています。
ワークショップの名前は
「風姿花傳 能劇大師班2026」
かっこいい名前です。どう読むのか分かりませんが、漢字を使っているので意味は分かります。
今回集まった参加者は16人。多くが役者やダンサーで活動している人々です。
今年はどんなワークショップとなるのでしょうか。楽しみです。
今回は、能のワークショップとは他に、広東オペラの役者との異文化対談の講演会が計画されています。
対談のお相手は、阮兆輝という方です。
80歳にして広東オペラの第一線で活躍なさっている巨匠です。
国内外数々の受賞歴があり、現在香港広東オペラ協会の副会長を務める伝説的な役者です。
日本で言えば人間国宝レベルの存在です。
そんな方と対談するなんて、身が引き締まります。

定員は瞬く間に埋まったそうです。
(火速爆満。火の速さで満員になったという意味だと思います)
これから、チョイチョイ香港での様子を書いていこうと思います。
kuwata_takashi at 23:00|Permalink│Comments(0)│