2025年02月
2025年02月27日
2025シンガポール第2便 2

今日は、ITIの校長先生と理事長(のような方)と共に、在シンガポール日本大使館主催の「Emperor’s
Birthday Reception」のパーティーに招待されました。
ドレスコードは、フォーマルスーツか民族衣装。
南国シンガポールにスーツなど持ってきていないので、夏の着物で出席しました。
聞けば、このパーティーは毎年開催されているそうです。
「日本でもEmperorの誕生日は祝うのでしょう」と言われました。
「うーん。天皇誕生日は祝日ですが、一般の人があまりお祝いはしないと思います」
ちょうど、日本滞在中に新聞で今年は天皇誕生日の晩餐会が5年ぶりに開かれたなどというニュースを見ていたので
「もちろん、皇居ではお祝いのパーティーはあるが、それは限られた人しか参加しない。コロナ禍では開催していなかったので、今年は5年ぶりの開催だそうです」
そういうと、シンガポールの方は不思議そうにします。
建国60年ほどの新しい国のシンガポールでは、皇室制度へのあこがれがあるようです。
在シンガポール大使の石川浩司氏と、ご挨拶させていただきました。
シンガポールで能を教えていることに、たいへんに興味を示していらっしゃいました。
大使の隣は、ITIの校長先生のサシ氏です。
日本とシンガポールの文化交流の懸け橋の一端を担っていることを、嬉しく思います。
2025年02月25日
2025シンガポール第2便 1

シンガポールITIの能クラスも、いよいよ佳境です。
3月5日の発表会に向けて、稽古も大詰めを迎えています。
今年の学生は、当初の13人から一人休学者が出たので12人です。
例年と比べて少人数なので、一人に対して細かく指導できます。
最初は、うーんという感じの学生たちも丁寧に指導するにつれ、どんどんレベルアップしていきます。そんな学生たちを見ると嬉しく思います。
今回の学生たちは、謡に対しての関心が高いので、謡の稽古をいつもより行いました。
日本語は全く分からないので、謡本にローマ字でふり仮名をつけたり、また横書きでアルファベットの謡本を作ったりして稽古しています。
彼らは日常的に「VOICE」などの授業で声を出す訓練をしているので、なかなか良い声をしています。
何度か一緒に謡ってあげると、日本語の発音もかなり上手にまねをします。
また、例年は能の稽古の時、日本語の謡を覚えるのを苦労するのですが、今回の学生はわりにすんなり覚えました。外国語の謡を、よどみなく謡っている学生が頼もしく感じます。
たまに、つい外国人であることを忘れて日本語で語りかけたりしてしまいます。
能「竹生島」
能「邯鄲」
今年の発表会では、能「竹生島」と「邯鄲」に取り組みます。
2025年02月23日
東京にて

東京に帰ってきて一週間。慌ただしく過ごしました。
なにせ2月はこの一週間しか日本に滞在しませんので、日本での予定をつめ詰めにしました。
この一週間で全てのお稽古場を回り、お弟子様のお稽古をしました。また、事務仕事や病院通いなど、日本でしかできない予定をみっちりしました。
また、今日は九皐会若竹能に出演しました。久しぶりの能楽堂でした。
この一週間で、真夏のシンガポールと真冬の日本を行き来しましたが、意外に気温の変化は気になりません。
そもそも、シンガポールでも日本でも基本的に冷房や暖房がガンガン効いた室内で能の稽古しておりますので、あまり暑さや寒さを感じません。野外で何か活動したわけではないので、気温変化は感じません。
ただ、湿度の変化は如実に感じられました。
東京は、ほとんど雨が降っていないらしく、すごく乾燥していますね。
暖房の効いた稽古場で少し謡を謡うと、喉がすぐカサカサになってきます。
周りに風邪をひいている方が多いのも判ります。この乾燥では、すぐに喉をやられるでしょうね。
シンガポールの高温多湿の気候は、喉にとっては良いようです。
2025年02月15日
2025シンガポール第1便 7

1月27日から今日まで三週間能の稽古をしてきました。今回の稽古はひとまず終了です。
来週は、観世喜正師が指導に当たります。
私は、一週間だけ日本に滞在してその後、また二週間シンガポールに行きます。
私が稽古する前の二週間は、喜正師が稽古しておりましたので、学生たちはこれまで合わせて五週間も能の稽古をしています。
五週間のあいだ、月曜日から土曜日まで一日4時間の稽古を積んでおります。かなり、上達しました。
着物も一人で着られますし、
能面も彼らで着けられます。
そして、能面を着けての中の舞などもさらりと舞えます。
私も、三週間もシンガポールに滞在するとすっかりシンガポール生活が馴染んできました。
シンガポールにはこれまで30回ほど行っておりますが、一度の渡航で三週間も滞在したのは最長記録です。
今までは、もっと行ったり来たりしておりましたが、最近は移動が疲れるので、なるべく行き来を減らしております。
連日30度超えのシンガポールの気候に慣れてしまった身体が、東京に戻ってどうなるか心配です。
2025年02月11日
2025シンガポール第1便 6

今日は、日本では建国記念日で祝日ですが、シンガポールは平日。学校の授業は普通にあります。
ただ、旧暦で言えば今日は1月15日。いわゆる小正月です。
旧暦は、月の満ち欠けで暦を定めます。新月の日が1日で、満月の日が15日。
つまり、旧暦1月の新月から満月までが正月期間という訳です。
シンガポールでも今日までが正月ということで、様々なお祝いが続きます。
今日は学校のスタッフ達と、正月を祝う儀式ロー・ヘイをやりました。
毎年恒例の行事で、抽選会などあり盛り上がりました。
さて、学校の授業が終わり、しばらく事務仕事をした後、帰宅の途につきます。
学校の所在地は、リトル・インディアという場所です。その名の通り、インド系の住民が多く住み、街中はインド料理や、雑貨屋であふれています。
いつものように駅前に向かうと、駅前の大通りは、凄い人で覆いつくされています。
「あ、今日はタイプーサムだった」
タイプーサムは、インド系のお祭りです。タミル歴のタイ月(10月)の満月の日がタイプーサム当日となります。
こう考えると、昔の人はいかに月の満ち欠けを大事にしていたかわかります。
様々なヒンドゥー教の宗教行事が行われますが、そのハイライトがカヴァディという装飾品の行列です。
その重量は40キロ、高さは4mにもなるそうです。
それを背負った信者たちが、大通りを行列して歩きます。
この儀式に臨む信者は、祭りの数週間前から肉食を断ち、断食や祈りを続けることで心を清めるそうです。
(いわゆる精進潔斎ですね)
また、信者は身体に針を刺すそうです。苦行を行うことで身を清めるのだそうです。
痛ければ痛いほど良いそうです。
この男性の装飾品も、よく見ると身体に全て刺しています。
その行列のあちこちではインドの伝統音楽が演奏され、それに合わせて信者たちはカヴァディを持ち上げたり回したり大騒ぎ。
私は、その行列の最大の盛り上がりの場所に遭遇してしまったのです。
しばらく、カヴァディ行列行進を見物しました。
趣向を凝らしたカヴァディが次々に現れ、見ていて楽しかったです。
路上には、インドの民族衣装をまとった人で埋め尽くされます。
椅子を持参して、ずっと眺めているご老人もいます。
何だか深川八幡祭の神輿渡御を思い出しました。
行列の所々には、御仮屋みたいな場所があって、その前では一段と盛り上がります。
信者は、重いカヴァディをぐるんぐるんと、回して跳ね上げ、大騒ぎ。
深川神輿も御仮屋の前では、神輿を回したり叩いたり大騒ぎ。お祭りの根底に流れるものって、案外同じなのかも知れません。
中華系、マレー系、インド系住民から成り立つ多民族国家のシンガポールでは、様々なお祭りや儀式が堪能できます。











