2023年08月

2023年08月14日

「深川八幡祭 能奉納」御礼 

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深川八幡祭 真っ盛り。
昨日まで3日間、神輿渡御で身体がダメージを受けています。クタクタなのですが、朝6時前にはパッチリ目が覚めます。
お祭りの最中は、毎日早起きしています。なんだか身体がうずいて目が覚めてしまうのです。

深川の街は、昨日の神輿連合渡御で何となくお祭りは終わった感が漂っています。
我が町会も、今日は朝から神輿関連の片付けです。神輿を戻し御仮屋を解体し、備品を町会倉庫に戻します。
神輿渡御のために立てた旗やのぼりや看板や注意書きなども撤収し、徐々に街は普段の状態に戻っていきます。

しかし、私にとっては今日が本番。いよいよ「深川八幡祭 能奉納」です。

台風7号接近により、今年は早々と本殿での開催が決定しました。
境内の神楽殿でやりたいのはやまやまですが、天気には勝てません。

とはいえ、普段は入ることが出来ない、富岡八幡宮本殿の内拝殿での能奉納は、貴重な経験です。
歴史と格式がある内拝殿で舞えることは大きな喜びです。神聖な気持ちになります。

去年はコロナ禍での開催でしたので、こじんまりと親子3人のみでの能奉納でした。ほのぼのとした雰囲気で出来ましたが、やはり以前のように賑やかに行いたいです。
今年は、玄人の能楽師に出演をお願いし、また私の社中の出演もありました。
ほぼ、コロナ禍の前の状態に戻りました。
特に今年は6年ぶりの本祭りなので、観世喜正先生をお招きして、盛大に開催しました。

まず、去年も行った親子3人による仕舞。
「経正キリ」桑田大志郎
「田村キリ」桑田潤之介
「鞍馬天狗」桑田貴志

一人が舞い、残り2人で地謡を謡いました。
仕舞の稽古も大変でしたが、地謡の稽古もみっちりやりました。
夏休みに暇を見つけては、息子2人の稽古をずっとしていました。

「経正キリ」桑田大志郎
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「田村キリ」桑田潤之介
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2人ともなかなかキマッています。
内拝殿という特別な空間でも臆することなく、堂々と舞っています。なかなか度胸があります。


お弟子様の仕舞と連吟を挟んで、最後は舞囃子「嵐山」
こんなハレの舞台ですので、袴能形式で上演しました。
袴能とは、夏季に能面や能装束をつけずに演ずる能のことです。

「嵐山」
蔵王権現 桑田貴志
子守明神 桑田潤之介
勝手明神 桑田大志郎

囃子 藤田貴寛・田邊恭資・柿原孝則・梶谷英樹
地謡 観世喜正・奥川恒成・金子仁智翔

最初は、子守明神と勝手明神の2人の舞です。
15分くらいある長い舞でしたが、2人ともしっかりやっていました。

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その後、蔵王権現登場

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最後の仕舞は、白頭の型を取り入れました。

「誓いを顕し。子守勝手。蔵王権現同体異名の姿を見せて」
の謡の文句で、子守明神と勝手明神を前に2人並ばせて、後ろから蔵王権現が肩に手を乗せる型で演じました。

そもそも、この型がやりたくて「嵐山」を選んだようなものです。
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これがその型です。ツレ2人を従えて、後ろから蔵王権現が威光を見せる型です。

息子2人は、7月上旬に期末試験が終わったら、ほぼ毎日この舞台に向けて稽古しました。
ひと月くらいの短い期間で仕上げなければならないため、結構厳しく稽古しましたが、息子2人は頑張っていました。

稽古は充実していましたが、ちょっと感傷的にもなりました。
「いつまで、親子3人で稽古できるのかなあ?」


台風接近にも関わらず、多くのお客様にお運びいただきました。
そんなに広くない拝殿は立ち見のお客様であふれ、入りきれないお客様が本殿の外からご覧くださいました。

狂乱の神輿渡御も終わり、ほんわかした気分でご覧いただけたかと思います。

お祭りの中、気楽な気持ちで鑑賞できる能公演。
それが「深川八幡祭 能奉納」です。

深川の夏の風物詩として今回13回目を迎えたこの能奉納。
来年以降も、大事に演じていきたいと思います。



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2023年08月13日

神輿連合渡御

深川八幡祭で一番盛り上がるのが、神輿連合渡御です。
深川の街を、総勢53基の神輿が練り歩きます。

またハードな一日が始まります。

役員の集合は朝の4:30です。
目覚まし時計を3:45にセットして眠りにつきますが、興奮してなかなか寝付けません。
朝から一日中祭り囃子を聞いていたので、頭の中を祭り囃子がエンドレスで鳴り響いています。
結局、あまり眠れずに目覚まし時計で叩き起こされると、すごい雨です。

少しそれたとはいえ、大型の台風7号が日本列島に近づいています。今日は、一日天気とにらめっこでしょうか。

朝方の雨はすぐ止み、5:40の神輿渡御開始には、スッキリと晴れました。
深川の神輿は、水かけ祭りです。
動き出してしまえば、そこら中で水がかけられますので、雨に濡れることなど、全く気になりません。
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このように、消防団のホースの水かけも当たり前です。
雨が降ると、「天から水かけだ!!!」と無邪気に喜んでいます。

ただ渡御の間、何度もゲリラ豪雨のような強烈な雨が降りました。
さすがにその時は、タジタジでした。

連合渡御の間、2回休憩が入ります。その間に、軽食や昼食を食べ水分を補給します。
その2回の休憩時は、雨に降られなかったのは幸いでした。

もっとも、53基の神輿の行列は先頭からしんがりまで通過するのに、1時間半もの時間がかかる大行列です。神輿の順番によっては、土砂降りの中で昼食を食べた町会もあったことでしょう。

今、少し触れましたが、深川の神輿連合渡御のすごさはその規模です。
朝7:30に、駒番1番の神輿が富岡八幡宮を出発して、最後の駒番(4番と42番が欠番なので55番)が出発するのは9:00です。
55番が出発するころ、1番は小休止の深川資料館通りに到着しています。最初から最後までは3~4キロもの大行列です。
1つの神輿にだいたい500人~600人ほどの担ぎ手がいますので、全神輿では3万に程の担ぎ手で溢れます。
永代通りや深川資料館通り、清洲橋通りなどの通りが時間によって封鎖されます。
特に、永代通りは全面封鎖され、何万人もの祭り人であふれかえります。
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これは、永代橋から永代通りを見た景色です。永代通りに溢れる人・人・人。何基もの神輿。大勢の見物客。
圧巻の一言です。

これが、狭い路地に入ろうものなら、正にギュウギュウ詰め。
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身動き取れないほどの、混雑ぶりで、大きな熱気に包まれます。

ここまでの写真、ほぼ後ろから撮っています。
それもそのはず、私は明日の「深川八幡祭 能奉納」に備え、体力温存のためほとんど神輿は担ぎませんでした。

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トラロープもって、交通整理などの裏方に回っていました。


6年ぶりのお祭り。
本当に良いものです。

このお祭りに向けて、深川各町会は一丸となって準備してきました。
町会、婦人会、三楽会(老人会)、青年会、子ども会、そしてそれらを指揮する睦会。
みんな、良い顔しています。

お祭りを離れると、まだまだコロナ禍の現実が横たわります。
マスクも完全に手放せません。
色んな所で、コロナの影響下で生活することを強いられています。

でも、お祭りの瞬間は、コロナのことは完全に忘れます。
本当に、意識しません。
コロナの話している人は誰もいません。

日本には昔より、ハレとケがあって、ハレの日は日常を離れることとされます。
まさに、お祭りというハレの舞台で、完全に日常から離れている自分がいることに気が付きます。

いつもは、能の稽古や覚え物が頭から離れないのですが、神輿の期間中は、完全に忘れてしまいます。
プロ野球の試合結果も、気になって仕方ないのですが、この期間は全く野球中継もニュースも見ませんでした。(贔屓の広島カープは、連敗中なので見なくて正解でしたが・・・)

本当に、お祭りって素晴らしい。

深川サイコー

さあ、明日は「深川八幡祭 能奉納」です。


kuwata_takashi at 21:38|PermalinkComments(0)

2023年08月12日

深川八幡祭 息子たち、大人神輿デビュー

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深川八幡祭、盛り上がっています。

11日は子供神輿、次代を担う子供たちが粋でイナセな深川の神輿を担ぎます。
12日は午前中が子供神輿、午後は大人神輿の町内渡御です。

高2の長男と高1の次男は、大人神輿デビューでした。
へっぴり腰ながら、いっちょ前の顔して担いでいます。

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町内渡御と言っても、我が町内は広いので、子供神輿で2~3キロ、大人神輿で5~6キロは歩いたでしょうか。

2日目で早くも身体がボロボロです。

明日は、クライマックスの神輿連合渡御。明後日は、「深川八幡祭 能奉納」です。

身体が持つのだろうか・・・・ 



kuwata_takashi at 19:00|PermalinkComments(0)

2023年08月10日

深川八幡祭 6年ぶりの本祭り

いよいよ明日から、深川が燃え上がる「深川八幡祭」が始まります。

今年は4年ぶりの通常開催。3年に一度の本祭りは2020年はコロナ禍により開催できなかったので、6年ぶりの開催です。

日に日に、祭りの飾りつけや旗やのぼりなどで街が彩られます。

我が家も今日から提灯を飾りました。
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今回、提灯かけも新調しました。
普段は、鳶の方が作ってくださいますが、今回は頑張って自分で作成してみました。

ホームセンターを回って材料を集め、材木を切って組み立てます。
麻紐をよって縄をつくり、半紙を切って四手を付けて出来上がり。

普段、能の作り物制作などで慣れているので、そんなに苦労もしませんでした。
自分で言うのもなんですが、それなりのものが出来た気がします。

ちなみに、前回まではこの提灯かけがかかっていました。
これを参考にして今回は制作しました。
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ちなみに、上の写真にある、我が家の看板を書いてくださったのは、柳澤大輔さんという方。
昔からの知り合いです。
今は、古石場一西の町会の総代をされています。

今回の神輿連合渡御の駒番は、この柳澤大輔さんが揮毫しています。
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この看板を書いていただいたときは、こんなに偉い方になるなんて思いもよりませんでした。


明日からの、深川八幡祭が楽しみで仕方がありません。


kuwata_takashi at 23:08|PermalinkComments(0)

2023年08月09日

復活!! 能楽サロン

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コロナ禍により休止していた、能楽入門講座「能楽サロン」が4年ぶりに復活します。

この講座では、舞台で活躍する能楽師が、能のイロハや舞台の裏話など楽しく紹介します。
2000年に始めて以来、100回を超す講演をすでに行っています。

今回は能「絵馬」をとり上げて、作品の見どころや稽古のオフレコ話などを、実演を交えてお話したいと思っています。

会場は、我が家の稽古舞台「深川能舞台」です。
狭い会場ですので15人限定とし、午前(11:00~)と夕方(16:00~)の二回開催とします。

おかげさまで、午前の部は満席となりました。
夕方の部も、残り僅かです。

ご興味のある方は、お早めにお申込ください。




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