2022年05月

2022年05月24日

深川能舞台チャンネル 「葵上」の見どころ紹介

来月に開催する自主公演「桑田貴志 能まつり」で上演する能「葵上」の見どころ紹介の動画を、YouTubeにアップしました。

一年ぶりの動画編集です。やり方をすっかり忘れてしまい、また一から勉強し直しました。

相変わらずカメラに向かって一人で話すのは緊張します。
去年はガチガチの顔で説明していましたが、今年は少し表情が柔らかくなっております。

舞台で使用する能面や能装束などもご覧いただけます。

チラシには「5月中旬頃配信開始」となっておりますが、少し遅くなってしまいました。

ご視聴は無料です。お暇な折に覗いていただければ幸いです。




kuwata_takashi at 17:04|PermalinkComments(0)

2022年05月15日

老舗蕎麦屋 115年目の変身

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近所にある老舗の蕎麦屋さん。明治40年に店をかまえて創業115年だそうです。

ちょっと前、ネットニュースの見出しで
「老舗蕎麦屋、うどん屋に転身」

という記事を見つけました。
その時は気にもしませんでした。

数日前、再びその記事を見つけました。
今度は地域ニュースだったので、「ふうん、どこだろう」

と何となくクリックしたら、なんと近所の贔屓の蕎麦屋でした。

ご主人のご家族に蕎麦アレルギーの人がいるので、家族の健康のためにうどん屋へと転身するそうです。

このお店で蕎麦が食べられるのは5月15日までだそうです。

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「これは、行かなければ」と、昨日家族で行ってきました。

以前はよく行っていたのですが、コロナ禍以降は一度も行っておりません。
そもそもコロナ禍になって以来、ほとんど外食していません。

店はそのニュースを聞きつけたお馴染みさんで、大行列でした。

1時間45分も待って、やっと入店できました。

相変わらず、美味しい蕎麦を堪能しました。

この辺りは、以前は木場の材木屋がズラリと並んでいた場所です。
この蕎麦屋は、材木屋の職人さんがサッと来てガッツリ食べれるように、盛りが多いのが特徴です。

食べ盛りの子供と食べ盛りの大人(私のこと)を抱える我が家は、このボリュームが大変ありがたかった。

来週から、うどん屋となります。
どんな味になるか楽しみです。


kuwata_takashi at 19:21|PermalinkComments(0)

2022年05月14日

桑田貴志 能まつり「葵上」

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自身の芸の研鑚のため立ち上げた「桑田貴志 能まつり」。今回は、「葵上 梓之出・空之祈」に挑戦します。
会場は今年も、観世能楽堂です。日本の舞台芸術文化が集まる銀座に出来た能楽の殿堂として、内外にその魅力を発信するこの能楽堂で開催できることを嬉しく思います。

 

「葵上」は、能の中でも一二を争う人気曲です。上演回数もトップクラスに多いのですが、私は今まで縁がなく、15年前の初演以来、一度も演じておりません。好きな能ですので、いつかは再演したいと考えておりました。

 
この能の人気の秘密は、いろいろあります。

l  前場も後場もテンポよく舞台は進行し、劇的な展開を見せること。

l  「源氏物語」の中でも一番インパクトのあるヒロイン・六条御息所が、主人公の能であること。

l  元皇太子妃であり、美貌と気品と知性を兼ね備える六条御息所が、嫉妬に狂い般若の能面をつけて鬼女となって大暴れするというギャップ。

l  「源氏物語」の世界から抜け出たような華やかな装束と、美しい詞章で平安貴族の世界を存分に味わえること。

l  六条御息所の恋敵である葵上をあえて登場させないという演出。葵上は、舞台正面先に小袖を置くことで表現する。これは六条御息所の苦悩にスポットを当て、葵上を襲うシーンの生々しさを抑えるという秀逸な演出。

などなど、挙げるとキリがないほどです。

今回は、「梓之出」「空之祈」と、二つ小書(特殊演出)をつけて挑戦致します。

「梓之出」は、前シテが、いかにもツレの照日の巫女の呪力によっておびき出されるかの如く登場します。前半の長い謡がカットされスッキリとした構成になります。

「空之祈」は、後シテの装束がチラシの写真の通り華やかになります。宮廷貴族を思わせる美しい赤色の長袴を着ながら、激しい動きを見せるところが鮮やかです。途中でワキを幻惑させ、ワキがシテを見失う所作を見せるなど、劇的な舞台展開を見せます。



仕舞は、観世喜正師の「源氏供養」と観世喜之師の「野宮」です。どちらも「源氏物語」題材をとった美しい舞です。「野宮」は六条御息所が優美で静かな舞を見せます。「葵上」の激しさとは違う側面が見どころです。

 


狂言は、TVや映画など多方面で活躍されている人気狂言師・野村萬斎師にお願いしました。

「蚊相撲」は、蚊の精と相撲を取るという奇想天外な狂言です。萬斎師の華麗で洒脱な芸を、お楽しみ下さい。


冒頭に、鑑賞の手引きといたしまして「源氏物語と能」と題して林望先生に解説をしていただきます。林望先生は、若いころから能のお稽古をなさるなど能に大変造詣が深く、また「謹訳源氏物語」(毎日出版文化賞特別賞)など、「源氏物語」関係の著作も多く出されています。興味深いお話となることでしょう。



日本文化研究の世界的権威であり、文化勲章受章者の故ドナルド・キーン氏は、東日本大震災の後に日本国籍を取得されました。その理由は、「日本には『源氏物語』と『能』があるから」だそうです。
ドナルド・キーンが愛した「源氏物語」と「能」を、ご堪能いただければ幸いに存じます。

 


チケットは、私の公式ホームページの申込みフォームまたはメールからお申込みください。
お電話でのお申込みは、矢来能楽堂のみにて受け付けます。お待ちしております。


WEB予約 http://fukagawanohbutai.sakura.ne.jp/
E-mail    shitashimu@hotmail.com

TEL予約 03-3268-7311(矢来能楽堂)




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