2021年01月
2021年01月20日
重要無形文化財「能楽」総合認定
ご報告
昨年7月17日に、
重要無形文化財「能楽」総合認定
の指定を受けました。
本来でしたら、認定式にて上記認定書を手渡される予定でしたが、コロナ禍により先日郵送にて受け取りました。
たいへんに名誉な指定を受け、身が引き締まります。
重要文化財に指定されましたので、私を傷つけると文化財保護法により罰せられます(冗談です)
重要無形文化財「能楽」の名を汚さぬよう、これからも芸道に邁進する所存でございます。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。
kuwata_takashi at 16:28|Permalink│Comments(0)│
2021年01月17日
深川江戸資料館「新春能楽初め」
毎年恒例の、深川江戸資料館「新春能楽初め」
今年で6回目となりました。
何年か前の写真ですが、この様に江戸時代の街並みを再現した展示室にて、能のお話しと実演をします。
今年は、コロナ禍によりいつもより時間も短縮し、お客様の距離も空けて行いました。
いつもは、私が色々な正月にちなんだ謡を謡うのですが、今年は少しだけにしました。
生の謡をあまり聞かせられないのは残念ですので、その分たっぷりと舞いました。
あらかじめ録音した音源を用意して、その音に合わせての舞です。
例年、資料館もチラシを作成して大々的に宣伝するのですが、今年は緊急事態宣言下でもあるので、控えめでした。
お客様がお運びくださるか心配でしたが、杞憂でした。
例年よりは少なかったですが、それでも多くの方にお越しいただきました。
深川の正月の風物詩として定着して欲しいです。
ちなみに、この日の模様は江東区のケーブルテレビの「江東ワイドスクエア」という番組にて紹介されるそうです。
ケーブルテレビに加入していない方は、江東区のホームぺージから動画配信されています。
ぜひご覧ください。
kuwata_takashi at 22:30|Permalink│Comments(0)│
2021年01月08日
子供が通っていた小学校にて能の授業
長男と次男が通った地域の小学校にて能の授業をしてきました。
日時は、緊急事態宣言が出される前の1月5日。今年は1月4日から授業があるそうです。
毎年行っている能の授業も、今年で7回目です。
去年次男が卒業し、もう子供が在学していないのですが、相変わらず能の授業をさせていただきました。
とても嬉しいことです。
今年はコロナ禍により、こういう風に外部から人を呼んでの授業はなかなか難しいかと思いますが、そんな中この様な機会を与えてくださいました小学校に感謝です。
6年生対象の授業なので、結構難しい内容のお話しもしました。
話しだけだと退屈するので、実演をところどころ交えたり、子ども達に質問したり、工夫しました。
とてもよくお話を聞いてくださいました。
写真は、能「安宅」をダイジェストで見ているシーンです。
「安宅」は、武蔵坊弁慶や源義経など、小学生にもおなじみの人物がたくさん出てきますし、多くの登場人物が派手に暴れまわる見どころ満載の能です。
小学生たちも食い入るように見ていました。
子方(源義経)を演じているのは、去年この小学校を卒業した次男です。
「君たちと同じ6年生の時の舞台だよ」
次男を知っている子供たちもたくさんいるので、「おおっ!!」と歓声が上がります。
授業の合間に質問に来た子がいました。
その子は、能が大好きだそうでして、YOUTUBEでよく能の動画を見ているそうです。
そんな小学生がいることに驚くと同時に、とても嬉しく思いました。
子供は卒業しましたが、これからもずっとこの授業は続けていきたいと思います。
地域の子供が、小学生の時に自然に能に親しんでもらえるって、とてもステキなことです。
kuwata_takashi at 22:21|Permalink│Comments(1)│
2021年01月03日
正月によせて
今年の正月は、本来なら香港で迎える予定でした。
香港の演出家からお招きをいただき、香港の役者さんたちを相手に能のワークショップを2週間行う予定でした。
とても楽しみにしておりましたが、コロナ禍によりあえなく延期となってしまいました。
1月中旬に香港より帰国したら、下旬からシンガポールに行く予定でした。
1年おきの1~3月に指導に行っている演劇学校での授業のためです。
この授業も今のところ予定が定まりません。
例年より、かなり縮小した授業になりそうです。
香港とシンガポールの予定が入っていたので、その期間の国内の公演はお断りしておりましたので、いきなりスケジュールがガラ空きとなってしまいました。
シンガポールに加えて香港にも活動の幅を広げる、飛躍の3ヶ月になるはずでしたが、一転して充電の3ヶ月になりそうです。
本当に、一日も早い、新型コロナウイルスの収束を願うばかりです。
そんなこんなで、正月も特に予定はありません。
帰省も旅行もできる状況ではありません。
ずっと家にいるのも何なので、家族で深川七福神めぐりをしました。
まあ、近所のお寺や神社を歩いて回るだけなので、いわばをウォーキングのようなものです。
さすがに、体力を持て余している中学生男子をずっと家に閉じ込めておくわけにいきませんので、これくらいの外出は、まあOKでしょう。
深川に移り住んで、この春ではや13年になりますが、初めて深川七福神めぐりをしました。
最初のところで、上の写真のような色紙をいただき、一つ回るたびに御朱印を押していただきます。
見事七つ揃うとなかなかの達成感でした。
いわば昔からあるスタンプラリーですね。
我が家から、七福神めぐりをすると、富岡八幡宮と深川神明宮を回って、途中にある深川えんま堂(法乗院)もお参りして、だいたい8キロ弱の道のりでした。
程よい運動になりました。
道すがらふとお参りした深川えんま堂ですが、そう言えば9月に緑泉会「鵜飼」にてえんま大王を演じることを思い出しました。深川えんま堂はその名の通り、えんま大王を祀っています。
この「えんま大王座像」は、日本一の大きさだそうです。
「鵜飼」演じる前に、改めてじっくりとお参りしたいと思います。
何だか、幸先良い正月です。
良い一年になりそうな予感。。。。。
香港の演出家からお招きをいただき、香港の役者さんたちを相手に能のワークショップを2週間行う予定でした。
とても楽しみにしておりましたが、コロナ禍によりあえなく延期となってしまいました。
1月中旬に香港より帰国したら、下旬からシンガポールに行く予定でした。
1年おきの1~3月に指導に行っている演劇学校での授業のためです。
この授業も今のところ予定が定まりません。
例年より、かなり縮小した授業になりそうです。
香港とシンガポールの予定が入っていたので、その期間の国内の公演はお断りしておりましたので、いきなりスケジュールがガラ空きとなってしまいました。
シンガポールに加えて香港にも活動の幅を広げる、飛躍の3ヶ月になるはずでしたが、一転して充電の3ヶ月になりそうです。
本当に、一日も早い、新型コロナウイルスの収束を願うばかりです。
そんなこんなで、正月も特に予定はありません。
帰省も旅行もできる状況ではありません。
ずっと家にいるのも何なので、家族で深川七福神めぐりをしました。
まあ、近所のお寺や神社を歩いて回るだけなので、いわばをウォーキングのようなものです。
さすがに、体力を持て余している中学生男子をずっと家に閉じ込めておくわけにいきませんので、これくらいの外出は、まあOKでしょう。
深川に移り住んで、この春ではや13年になりますが、初めて深川七福神めぐりをしました。
最初のところで、上の写真のような色紙をいただき、一つ回るたびに御朱印を押していただきます。
見事七つ揃うとなかなかの達成感でした。
いわば昔からあるスタンプラリーですね。
我が家から、七福神めぐりをすると、富岡八幡宮と深川神明宮を回って、途中にある深川えんま堂(法乗院)もお参りして、だいたい8キロ弱の道のりでした。
程よい運動になりました。
道すがらふとお参りした深川えんま堂ですが、そう言えば9月に緑泉会「鵜飼」にてえんま大王を演じることを思い出しました。深川えんま堂はその名の通り、えんま大王を祀っています。
この「えんま大王座像」は、日本一の大きさだそうです。
「鵜飼」演じる前に、改めてじっくりとお参りしたいと思います。
何だか、幸先良い正月です。
良い一年になりそうな予感。。。。。
kuwata_takashi at 18:28|Permalink│Comments(0)│
2021年01月01日
謹賀新年 2021年
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
地元の商店街に、久しぶりに木材に描かれた干支の絵が復活しました。
ここ何年かありませんでしたが、今年はこの様に見事な絵が掲げられています。
正月気分が盛り上がります。
いつでもどんな状況でも、新しい年を迎えるというのは良いことです。
気持ちが改められます。
今年は下記の能を演じます。
5月15日 能まつり「山姥」
7月11日 九皐会「賀茂」
8月中旬 深川八幡祭 能奉納
9月19日 緑泉会「鵜飼」
今のところ4番のシテを演じる予定です。
5月の「山姥」は去年の延期公演です。
一年間、じっくり稽古を重ねております。納得のいく「山姥」を演じたいと思います。
7月の「賀茂」
これは、雷の神様である別雷神(わけいかずちのしん)のお話し。
雷神らしく、豪快に動き回ります。
鋭く動けるように身体を鍛えます。
8月の深川八幡祭は、去年から延期となった本祭りの予定です。
今年こそ、本祭りで神輿担いで深川の街を練り歩きたいと願うばかりです。
能奉納も、華々しくやりたいですね。
9月の「鵜飼」
ずっと演じたかった能です。
前半の鵜飼の老人、後半の閻魔大王、共に難しい役柄です。
といっても、役柄に振り回されずに、基本に忠実に演じたいと思っています。
以前ある方から、「能楽師にとって一番いい時期は、50~60歳である」
と言われました。
肉体がまだそこまで衰えていない状態で、様々な経験が蓄積される年代がこの10年なのだと思います。
私も、いよいよこの年代に差し掛かります。
「今が私の能楽師としての全盛期なんだ」
この決意で一番一番演じます。
生涯で一番の能を演じるべく、舞台に挑んでいく決意です。
kuwata_takashi at 21:00|Permalink│Comments(0)│