2020年08月
2020年08月29日
長男 骨折する
緑泉会「一角仙人」まで、あと一週間となりました。
残念なお知らせです。
長男・潤之介が右足を骨折して「一角仙人」の龍神の役が出来なくなってしまいました。
中学で野球部に入っている長男は、スライディングの練習中に足をひねってしまい、骨折してしまいました。
子供の代役を捜すのは大変なのですが、龍神の役は大人が演じることも多い役ですので、何とかなります。
代役は、佐久間二郎さんがやってくださることになりました。
夏休み、親子三人で稽古を積んでいただけに残念です。
子供のどちらかと、子方とシテとして親子共演は、今まで何度も勤めましたが、装束を着て、立ち役として親子三人で舞台に立つのは初めてでした。
初の親子三人共演を楽しみにしていましたが、まあしょうがないことです。
残り一週間、体調に気をつけてしっかり準備したいと思います。
kuwata_takashi at 18:30|Permalink│Comments(0)│
2020年08月23日
哀悼 山崎正和氏
劇作家・評論家の山崎正和氏の訃報の知らせを聞きました。
山崎正和氏と言えば、戯曲「世阿弥」の作者として著名な方です。
この戯曲「世阿弥」を元に作られた、ミュージカル「ZEAMI」は思い出深い作品です。
大学に入学して、私は能楽研究部というサークルに入りました。
そしてその仲間と、青山劇場で公演されていたミュージカル「ZEAMI」を観に行きました。
主演は、当時の松本幸四郎さん(今の松本白鴎さん)でした。
確か入学してすぐの頃だったと思います。
広島から上京して東京で大学生活を送るうえで、様々な文化芸術に触れたいと強く思っていました。
東京には世界中から、文化や芸術が集まってきます。
新聞の芸能欄や文化欄、また雑誌の「ぴあ」など見ながら、ワクワクしたものでした。(当時、インターネットはなく、公演情報は新聞か雑誌で得るものでした)
東京と地方の大きな違いは、文化や芸術に触れる機会にあると思います。
よく、「田舎は娯楽がない」などと言われます。
でも、普通に暮らす分には、そんなに都会と田舎に差は無いように思います。
買い物は、ネットで何でも買えるし、おしゃれな店やレストランや気の利いた飲み屋など、全国どこにだってあります。
しかし、文化や芸術、とくに生で行われるエンターテインメントの量は圧倒的な差があります。
舞台芸術は、やはり生で見なければその良さは分かりません。
能をテレビで観ても、能の魅力は10分の1も伝わらないでしょう。
東京は、生で触れることが出来る舞台芸術やコンサートなどがあふれています。
その気になれば、日本はもとより、世界中のエンターテインメントに触れることが出来ます。
現に能公演も、毎週あちこちの能楽堂で開かれています。
大学入学してすぐ、ミュージカル「ZEAMI」を観て、大変に感動しました。
素晴らしい演技を目の当たりにして、感激しました。
でも、それ以上に、東京にいるとこんなすごい舞台が、気軽に観ることが出来るという環境に、感激したことをよく覚えています。
学生時代は、学生料金で比較的安価で観ることが出来るので、色んなものを観に行きました。
現代劇、ミュージカル、クラシック・コンサート、歌舞伎などなど
もちろん、能はしょっちゅう観に行っていました。
その時見たものが、現在の糧になっている様に思います。
当たり前のように、文化が身近にある。
この生活はかけがえの無いものですね。
そう思うきっかけを与えてくれたのが、山崎正和氏の「ZEAMI」だったのです。
心から哀悼の意を申し上げます。
山崎正和氏と言えば、戯曲「世阿弥」の作者として著名な方です。
この戯曲「世阿弥」を元に作られた、ミュージカル「ZEAMI」は思い出深い作品です。
大学に入学して、私は能楽研究部というサークルに入りました。
そしてその仲間と、青山劇場で公演されていたミュージカル「ZEAMI」を観に行きました。
主演は、当時の松本幸四郎さん(今の松本白鴎さん)でした。
確か入学してすぐの頃だったと思います。
広島から上京して東京で大学生活を送るうえで、様々な文化芸術に触れたいと強く思っていました。
東京には世界中から、文化や芸術が集まってきます。
新聞の芸能欄や文化欄、また雑誌の「ぴあ」など見ながら、ワクワクしたものでした。(当時、インターネットはなく、公演情報は新聞か雑誌で得るものでした)
東京と地方の大きな違いは、文化や芸術に触れる機会にあると思います。
よく、「田舎は娯楽がない」などと言われます。
でも、普通に暮らす分には、そんなに都会と田舎に差は無いように思います。
買い物は、ネットで何でも買えるし、おしゃれな店やレストランや気の利いた飲み屋など、全国どこにだってあります。
しかし、文化や芸術、とくに生で行われるエンターテインメントの量は圧倒的な差があります。
舞台芸術は、やはり生で見なければその良さは分かりません。
能をテレビで観ても、能の魅力は10分の1も伝わらないでしょう。
東京は、生で触れることが出来る舞台芸術やコンサートなどがあふれています。
その気になれば、日本はもとより、世界中のエンターテインメントに触れることが出来ます。
現に能公演も、毎週あちこちの能楽堂で開かれています。
大学入学してすぐ、ミュージカル「ZEAMI」を観て、大変に感動しました。
素晴らしい演技を目の当たりにして、感激しました。
でも、それ以上に、東京にいるとこんなすごい舞台が、気軽に観ることが出来るという環境に、感激したことをよく覚えています。
学生時代は、学生料金で比較的安価で観ることが出来るので、色んなものを観に行きました。
現代劇、ミュージカル、クラシック・コンサート、歌舞伎などなど
もちろん、能はしょっちゅう観に行っていました。
その時見たものが、現在の糧になっている様に思います。
当たり前のように、文化が身近にある。
この生活はかけがえの無いものですね。
そう思うきっかけを与えてくれたのが、山崎正和氏の「ZEAMI」だったのです。
心から哀悼の意を申し上げます。
kuwata_takashi at 12:00|Permalink│Comments(2)│
2020年08月19日
緑泉会「一角仙人」案内
来月、9月5日(土)に、緑泉会にて「一角仙人」を演じます。
この能は、奇想天外なお話です。
舞台は天竺(インド)。
能が出来た室町時代、外国と言えば中国でした。当時の日本人はアメリカやヨーロッパなど知りませんでした。
外国と言えば、中国。でも、その奥の奥に、仏教が生まれたと伝えられる天竺という神秘的な国があるらしい、と言う認識は知識人の中にはあったようです。
といっても、天竺など当然行ったことある人はいないし、天竺の人なんて見たこともありません。
つまり、室町時代の人にとって、天竺のお話しとは、今でいう月のお話しのような感覚であったと思います。
そう、この話はそういうおとぎばなしです。
物語は、額に角が生えている一角仙人と、雨の神様の龍神が喧嘩をするところから始まります。
一角仙人は、龍神を岩の中に神通力で封じ込めてしまい、そのために何ヶ月も雨が降りません。
困った帝王は、天竺において絶世の美女と称えられる旋陀夫人を一角仙人のもとに遣わします。
旋陀夫人の色気にすっかり骨抜きにされてしまった一角仙人は、禁断の酒を飲み、すっかり気持ち良くなって、旋陀夫人と一緒に舞い戯れるうちに、酔いつぶれてしまい、神通力が失われてしまいました。
すると、復活した龍神は、一角仙人に再び戦いを挑み、今度は見事やっつけ、天地に雨が降り注ぐ。
何だか、楽しいお話しです。
この能は、後に歌舞伎に取り入れられ、歌舞伎十八番の一つ「鳴神」となるほど、面白い内容です。
このコロナ禍ゆえ、様々な対策を講じた上演となります。
主な対策は
・ご入場の際はマスク着用。検温実施。
・入場は、座席定員の50%以内とする。
・館内での会話や飲食の制限。
・上演中も、換気のため扉を開放する。
・舞台上も、出演者が密集・密接しないように配置を考える。
etc
お客様と出演者の安全を第一に考え、安心して能を鑑賞できるよう対策を講じます。
チケットはまだ余裕がございます。
お運びくださいますよう、お待ち申し上げております。
kuwata_takashi at 15:26|Permalink│Comments(0)│
2020年08月16日
今日は、深川八幡祭???
今日は、江戸三大祭・深川八幡祭の連合神輿渡御
のはずでした。
折からのコロナ禍により、来年に延期となってしまいました。
今日は37度の大猛暑。
神輿担いで、水をぶっかけられるとさぞかし気持ち良いだろうな・・・
そう思いながら、家で子供の宿題の手伝いをしていました。
思えば今年は、特別な夏になる予定でした。
7月には東京オリンピック。子供と観戦予定を立てていました。
8月14日には、深川八幡祭能奉納があり、15日と16日は神輿渡御。
18日から恒例の夏休みの家族旅行に行くという、ハードスケジュールを組んでいました。
予定は全てなくなりました。
例年、お祭りに能奉納に、家族旅行と大忙しの夏休みなのですが、今年は何もなし。
ひたすら家にいます。
夏が大好きな私にとって、何ともつまらない年です。
こんな夏は今年だけになって欲しいと、心から願います。
kuwata_takashi at 23:04|Permalink│Comments(0)│