2020年05月
2020年05月30日
本当だったら今日…
東京で緊急事態宣言が明けて最初の週末。今日は突き抜ける青空です。
上記のチラシの如く、今日は私の主催公演「桑田貴志 能まつり」の日でした。
こんな良い天気で催せれば、さぞかし賑やかで華やいだことでしょう。
残念ながら、コロナ禍により今年の主催公演は来年に延期となりました。
東京では、今週月曜日に緊急事態宣言が解除され、徐々に生活が戻りつつあります。
ふと思います。
「ひょっとしたら、開催出来たかもしれない…」
何度もそう思いますが、その度にすぐ打ち消します。
「ダメだよなあ、こんな状態で能楽公演なんて出来ないよなあ」
悲しいやら、情けないやら。
何とも言えない気持ちで今日を迎えました。
今日のためにたくさん印刷したチラシは、ほとんど配られることなく、我が家の玄関に積みあがっています。
kuwata_takashi at 22:07|Permalink│Comments(1)│
2020年05月21日
頑張れ、アラフィフ
最近、プロバスケットのBリーグの、折茂武彦選手(49歳)が引退するというニュースを聞いてビックリしました。
「まだ、現役で頑張っていたんだ・・・」
私は、中学高校とバスケ部に所属していました。
高校生の時は、「月刊バスケットボール・マガジン」などというマニアックな雑誌を読むほどバスケに熱中していました。
その時、同世代で活躍していたスター選手が、能城工業の三浦祐司選手や北陸高校の佐古賢一選手、そして埼玉栄高校の折茂武彦選手でした。
私と同じ世代で、高校バスケが好きだった方は懐かしいと思います。
当時は、「能代の三浦と北陸の佐古」が二大スターで、折茂選手は少し隠れた存在でしたが、進学した日本大学で、大活躍して大学バスケのスターとなりました。
三浦選手は日本体育大学に進学し、佐古選手は中央大学に進学しました。東京の大学リーグでしのぎを削る彼らの活躍を見るために、母校の明治大学は出ていないのに、バスケの大学選手権などを観に行ったものでした。
高校時代は全国大会で3年連続ベスト5に選ばれるなど、最強の選手だった能代工業の三浦選手。同世代の高校生のバスケ選手の憧れの的であったのに、何故か大学からはあまり活躍できずにその名を見ることはありませんでした。
昨年末のバスケの高校選手権についての新聞記事を見て、ビックリしました。福岡の精華女子高校のエース・三浦舞華選手の紹介記事で、父親は能代工業の名選手・三浦祐司と書いてあるではありませんか。昔あこがれたスターの名前を思わず見つけて嬉しかったです。
三浦祐司さんは、今は高校バスケの指導者となっているそうです。
佐古選手と折茂選手は、大学卒業後日本バスケの黄金世代として日本代表で大活躍します。
と言っても、バスケの報道は少ないので、いつしか私は存在を忘れていました。
3年前、バスケのプロリーグ・Bリーグがスタートしました。私はやはり故郷の広島のチーム・ドラゴンフライズを応援しています。
といっても、2部に所属している広島ドラゴンフライズが東京のマスコミに報道されることはなく、結果を新聞で確認する程度でした。
その年のドラゴンフライズは、2部で頑張り、1部のチームとの入れ替え戦に進みました。
入れ替え戦は少し注目され、テレビでも放送されたので試合を見てみるとビックリ、ドラゴンフライズの監督が、あの佐古賢一選手でした。
あの憧れた名選手が、贔屓チームの監督をしていることに驚きました。(今は監督代わりました)
そして、今回の折茂選手の引退報道。
私が高校時代に、バスケットボールマガジンを見ながら憧れていたスター選手たち。同世代で、熱中していた3人の選手の名前を、偶然たて続けに目にして、胸がジーンとしました。
特に折茂選手が、まだ現役で頑張っていたことに驚愕しました。
勝手に憧れていた3人の選手が、もう50歳になろうとしているのに、それぞれのところで活躍している姿を見て、勇気を頂きました。
同世代のスポーツ選手の活躍と言えば、他にもあります。
今、TVで再放送している「ノーサイド・ゲーム」に出演している天野義久さんです。
彼とは明治大学で同級生でした。といっても学部が違ったので校内で会ったことはありません。
ラグビー部のイケメン選手としてファンクラブまであるほどの有名人で、ラグビー雑誌の表紙を飾ることもありました。
ドラマで見かけて、ビックリ。役者になっていたのですね。
あとは、元プロ野球の新庄剛志選手。彼とも同学年です。
最近、プロ野球に復帰を目指してトレーニングを続けているというニュースをみました。
みんな凄い。
みんな、同世代のエリートスポーツ選手ですが、しばらくはテレビや新聞でその活躍を見ることは無かった人たちです。
彼らのそれぞれの活躍の様子を、こんなにたて続けに知らされるのも、何かの縁でしょう。
とても励みになりました。
私も頑張らなければ・・・
kuwata_takashi at 13:41|Permalink│Comments(0)│
2020年05月11日
九皐会関係公演 中止のお知らせ
もう、観世九皐会のホームページに詳細が出ておりますが、先週に門下で集まって協議した結果、5月6月に予定していた公演も全て中止、延期となりました。
https://yarai-nohgakudo.com/archives/7388
最近は、ネガティブなお知らせばかりで、気が沈みます。
ただそんな中、話し合いのためとはいえ、久しぶりに師匠や門下の方々と顔を合わせ、ホッとしました。
短い人でもひと月ぶり、中にはふた月以上会っていない人もいました。
九皐会門下の人々とこんなに、会わないことなんて入門以来ありませんでした。
ありふれた日常が、尊いものであると、実感いたします。
<公演中止>
5月31日(日) 「はじめての矢来能楽堂Special 土蜘蛛」
5月31日(日) 「2月若竹能 延期公演」
6月6日(土) 「観世九皐会3月定例会 延期公演」
6月14日(日)「観世九皐会6月定例会」
6月26日(日) 「はじめての矢来能楽堂Special 葵上 延期公演」
7月19日(日) 「7月若竹能」
<開催延期・一旦払い戻し>
4月26日(日)「観世九皐会別会」 → 12月26日(土)【延期】4月のチケットは一旦払戻
8月1日(土) 「観世九皐会4月定例会 延期公演」 → 【形態変更で開催予定】一旦払戻
9月6日(日) 「観世九皐会5月定例会 延期公演」 → 【形態変更で開催予定】一旦払戻
https://yarai-nohgakudo.com/archives/7388
最近は、ネガティブなお知らせばかりで、気が沈みます。
ただそんな中、話し合いのためとはいえ、久しぶりに師匠や門下の方々と顔を合わせ、ホッとしました。
短い人でもひと月ぶり、中にはふた月以上会っていない人もいました。
九皐会門下の人々とこんなに、会わないことなんて入門以来ありませんでした。
ありふれた日常が、尊いものであると、実感いたします。
kuwata_takashi at 12:07|Permalink│Comments(1)│
2020年05月06日
桑田貴志 能まつり「山姥」延期のお知らせ
5月30日に、今年も主催公演「桑田貴志 能まつり」を開催する予定でした。
今年は、「山姥」という大曲に全力で挑戦する気概でおりました。
しかし、新型コロナウイルス感染症対策に係る緊急事態宣言が5月31日まで延長されることとなり、開催することが出来なくなってしまいました。
自己研鑽の場として大事に考えていました主催公演です。
事態改善を信じ、何としても開催したいという強い思いで準備を進めておりましたが、やはりお客様と出演者の健康を第一に考え、無念ながら断念することにいたしました。
この公演を楽しみにしてくださっているお客様には、未曽有の事態ゆえ、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
つきましては、本公演を来年に同じ番組にて延期したいと思います。
2021年5月15日(土) 14時開演 観世能楽堂
何卒宜しくお願い致します。
チケットをお求めの方には、既にお知らせしました通り、全ていったん払い戻しをいたします。
お手数をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。
それに伴い、5月17日に芭蕉記念館で、本公演の事前講座もかねて開催する予定でした「深川能楽サロン」も中止といたします。
江東区の施設が、5月いっぱい休館となるため、開催することができなくなりました。
まことに残念です。
一日も早くこの事態が収束し、心おきなく能舞台に立つことが出来ることを心から願っております。
kuwata_takashi at 22:06|Permalink│Comments(0)│
2020年05月05日
追悼
すでに、新聞やニュースなどで報道されておりますので、ご存知の方も多いと思いますが、4月30日に大蔵流狂言方の善竹富太郎師が、新型コロナウイルスによる敗血症によりお亡くなりになりました。
40歳という若さでした。
富太郎師は、非常に朗らかで気さくな方で、能楽界の人気者でした。
文化庁学校巡回公演でも、度々ご一緒しましたが、毎回その特異なキャラクターでたいへん楽しい狂言ワークショップをしていました。
終わった後は、いつも子供たちに囲まれていました。
新型コロナウイルスに罹患して闘病中という知らせは聞いておりました。
元気いっぱいの富太郎くんのことなので、必ず回復して、その時の様子を面白く語ってくれるものと信じていました・・・
今日、荼毘にふされたそうです。
感染症ゆえ、家族もお見送りが出来ないという、状態だそうです。
旅立つ時間に、西の空に向かって、手を合わせました。
合掌
40歳という若さでした。
富太郎師は、非常に朗らかで気さくな方で、能楽界の人気者でした。
文化庁学校巡回公演でも、度々ご一緒しましたが、毎回その特異なキャラクターでたいへん楽しい狂言ワークショップをしていました。
終わった後は、いつも子供たちに囲まれていました。
新型コロナウイルスに罹患して闘病中という知らせは聞いておりました。
元気いっぱいの富太郎くんのことなので、必ず回復して、その時の様子を面白く語ってくれるものと信じていました・・・
今日、荼毘にふされたそうです。
感染症ゆえ、家族もお見送りが出来ないという、状態だそうです。
旅立つ時間に、西の空に向かって、手を合わせました。
合掌
kuwata_takashi at 22:35|Permalink│Comments(0)│