2019年10月

2019年10月31日

氷見にて

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今日は、富山県氷見市立西條中学校に来ています。


この学校は、今年富山県大会で野球部が優勝するなど、スポーツ強豪校のようです。最近はハンドボール部が全国優勝もしたそうです。


さて、体育館に力強い卒業製作がかかっています。

右下をよく見ると、能面がデザインされています。

とてもすばらしい製作でした。


スポーツ面ばかりではなく、芸術面も盛んなのでしょう。


帰りに、「天然の生け簀」といわれる富山湾であがったばかりの取れたての魚で、氷見前寿司に舌鼓をうちました。



kuwata_takashi at 17:48|PermalinkComments(0)

2019年10月30日

富山に来ています

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文化庁巡回公演にて、今週は富山に来ています。

富山は気候も良いし、食べ物も美味しいく、良い所です。


昨日の学校は、ステージの背景がガラス張り。

カーテンを開けると立山連峰が見渡せます。


いつもは、松の前での演能ですが、この日は立山連峰をバックに「羽衣」でした。


「羽衣」の最後は、富士の高嶺に飛び去っていきますが、今回は立山連峰に飛んでいきましたかね。



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2019年10月17日

文化庁巡回公演  岡山

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文化庁巡回公演にて岡山に来ています。

今週は岡山県の各地に赴きます。

昨日は、津山市にて公演。

津山と言えば、B級グルメで話題のホルモンうどん。

途中に立ち寄った道の駅で、ホルモンうどんを注文したら、何やら紙が乗っています。
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よく見ると

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うれしいサプライズ。こんなこと、人生で初めてです。

食後に、美味しいコーヒーをいただきました。


この道の駅、何故か等身大のガンダムが建っていました。

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2019年10月14日

バレエ鑑賞

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今日は、上野の東京文化会館にバレエを見に行きました。
バレエを見に行くのは久しぶりです。演目は、熊川哲也さんが主宰するバレエ団・Kカンパニーの「マダム・バタフライ」です。

これは、あの有名なプッチーニ作ののオペラ「蝶々夫人(マダム・バタフライ)」を世界で初めてバレエにしたものです。
演出は、もちろん熊川哲也氏。今回が初演だそうです。
バレエに和のテイストを入れて表現したいということです。

さて、「蝶々夫人」のオペラは見たことありますが、それをバレエで表現するとどうなるのか。

バレエのことは詳しくは分かりませんので、評論めいたことは書けません。
ただ単純に、面白かった。

出演者たちの動きに圧倒されました。
スゴイ運動量です。
能でいうと、神舞を延々と舞っている感じでしょうか。

バレエは、基本的に身体表現だけで様々な感情を表します。
声の表現が使えないのは、大変なことでしょう。

ダンサーの身体技術はもちろんですが、音楽や舞台装置など全てを融和して作品世界を表現していきます。これはまさに総合芸術と思いました。

そして、観客も想像力を働かして舞台を観ないといけないと、物語の中に入っていけません。
何といっても、声の表現が全くありませんので、身体の表現に全てを内包させています。
そこに、何を見ていくかは、観客である私たちにゆだねられています。

そんなところは、能とそっくりですね。

楽しく鑑賞しました。

終幕後、カーテンコールです。
ダンサーたちがスマートで格好がいい。

私たち能楽師は、普段の能公演ではカーテンコールなどありません。
ただ、海外公演などでは、主催者に頼まれてカーテンコールをしたことあります。
ところが、これがどうも上手く出来ません。
スタンディングオベーションで迎えて下さるお客様の前に、トコトコ現れて、恥ずかしそうにチョコンとお辞儀しておしまい。

バレエの方たちみたいに、両手を広げてお客様の拍手に応え、膝をついて頭を下げる。
カッコイイ。。。 やってみたいです。

鳴りやまないカーテンコールの最後に、熊川哲也さんが和服を着て登場してきました。
今日一番の拍手。

やはり、熊川さんはスターですね。
背筋が伸びているので、和服姿もお似合いでした。



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2019年10月13日

憧れの大都会 広島

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9月の3週目と4週目は、文化庁学校巡回公演で広島に滞在していました。
週末は東京に戻っていましたが、平日は広島市を拠点に、県内各地を体験授業と本公演と、様々な学校を回りました。

広島県福山市に育った私にとって、広島市は憧れの大都会。
広島のテレビをつけると、広島市の情報が基本的に流れてきます。
ずっと、広島にあこがれて育ちました。

福山市は、同じ県内と言っても広島市からは100キロほど離れています。広島市に行くことは、何か特別な時だけでした。

子供のころは、広島市民球場にカープの試合をたまに見に行くことくらいしか広島に行くことはありませんでした。
高校生くらいになると、チョッと背伸びして、友達とイベントやライブなどで広島に行くことはありました。
といっても、せいぜい年に1~2回。それも日帰りです。
高校生なのでおこずかいも少なく、新幹線は乗れません、山陽本線の各駅停車で2時間かけて行って、せいぜいお好み焼きくらい食べて、また鈍行で帰る程度でした。

広島公演に行くと、同行の能楽師から「桑田って広島出身だよねえ、良い店知らない?」
などと聞かれます。
この場合の良い店とは、お酒が美味しい店のことです。
「いやあ、高校生までしかいなかったから、飲む店は全然わからない。そもそも、私がいたのはここから100キロ離れている福山市だから、広島市のことは全然わかりません」
そう答えるしかありません。

たまに広島市に行くと、それはもう興奮したものです。
ずっとテレビで見るだけだった憧れの都会の光景が目の前に見えます。

路面電車に乗りながら「おお、スゲエ」「広島って、大都会だなあ」なんて友達と叫んでいたものです。

その時の記憶は、やはり記憶に刻まれています。

東京にもう30年近く住んでいますが、未だに広島市に行くと、憧れの大都会に行った気分になり、大興奮します。
面白いものですね。

ですからこの2週間は、たいへんにエキサイティングな日々でした。
毎日ハイテンションでした。



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