2018年08月

2018年08月31日

大人の階段のぼる

最近、長男の成長が目を見張るようになってきました。

小学6年生の今、身長は160cmくらいあります。
足袋は25cmをはいています。

身長では妻を抜き、足のサイズは、25.5cmの私にそろそろ追いつきます。

昔は、素直で何でも話していたのに、最近では
「別に・・・」
なんて答えることが多くなりました。

まあ、自分を振り返ってみると、当たり前の成長過程なのでしょう。

子供はだんだんと大人への階段を上っていくのです。

親は寂しい反面、見守っていかなければと思います。

先日、国立能楽堂主催の「親子能楽体験教室」では、ついに大人の役を演じました。

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「土蜘蛛」のトモは、私が入門した年に初舞台で演じた役です。

親子で楽しむ能公演なので、お客様と同年代の長男と、喜正先生の長女・和歌ちゃんがお役を頂きました。

この役は、セリフや所作も結構あります。
子方ではないので、元気よくのびのびやりましょう、という訳に行かず、大人として稽古しました。

当日、長男は身体が大きいので大人の装束を着ました。
舞台慣れしているので、所作も堂々としたもので、とても小学生には見えませんでした。

何だか、下手な大人がやっているみたい・・・

身体がでかいって、損ですね。

長男は、まだもう少し子方の予定はありますが、もうそろそろ子方卒業です。



kuwata_takashi at 17:20|PermalinkComments(0)

2018年08月15日

祭のあと

能奉納が終わり、明けて翌日は富岡八幡宮の例大祭です。

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この日は、神社にとって一年で一番大事な祭礼です。

参拝者は、深川の名士たちです。
私も、4年前からこの例大祭の末席に参列させて頂いております。

この大事な日ですので、暑い中紋付羽織の礼装で出向きました。

境内には、3日前に深川中を練り歩いた本社御輿が飾られています。
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改めて見ると、バカでかい。。。
よくこんなもの担いだなあと、あきれてしまいました。


例大祭の後は、直会です。
深川の有名人たちとの会食は緊張します。

緊張のあまり、ほとんど酔っぱらうことなく直会を終え帰宅し、昨日の装束の後片付けをしました。

昨晩干した装束をたたんで、矢来能楽堂に返しに行きます。

昨日の疲れも残り、流石に疲れ果てました。帰宅するともう夜です。

そのまま寝てしまいたいところですが、そうはいきません。
再び、富岡八幡宮に赴きました。

毎年、例大祭の日の夜は、「深川バロン倶楽部」の奉納があります。

このグループは、バリ島の民俗芸能であるバリ舞踊とガムラン音楽を、深川の街に上手く溶け込ませ、奉納しています。
ガムランは、バリのヒンズー寺院で演奏されるのが常なので、神社との親和性はとても高く、良い雰囲気を醸し出しています。

私も、深川バロン倶楽部の一員として、この奉納に何度か参加させて頂いきましたが、最近はなかなか練習に参加できずにいます。

今回は、初めて完全にお客さんとして見に行きました。
家族と一緒に、夜の境内で、焼きそばを食べ、焼き鳥をつまみ、生ビールを飲み、ほっこりした気分で、ガムランを堪能しました。

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昼間は、正装でかしこまっていた宮司さんや神職の方も、軽装でのんびり見ています。
昼間に一緒に例大祭に参列した、地元選出の国会議員や区会議員の先生方も軽装で鑑賞しています。

台風が近づいているせいで、風がほどよく吹きさわやかな境内で、のんびりとガムラン鑑賞。
こうして、深川八幡祭は終わっていきます。

お祭りが終わると、夏が終わった気持ちになります。

さあ、明日から頑張っていきます。



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2018年08月14日

能奉納「海士」 御礼

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毎年恒例の「深川八幡祭 能奉納」、10回目を迎えた今年は「海士」を奉納しました。

一昨日の二の宮神輿渡御の疲れが、身に沁みます。右肩はパンパンに腫れています。
連日の猛暑で身体は疲労していますが、お祭りの期間は不思議と元気です。
祭囃子を聞くと、元気になっていくのが不思議です。

今日も暑い日ですが、台風が近づいている影響で、けっこう風が吹いています。
太陽が落ちたらたぶん涼しくなるのでしょう。
ただ、残念ながら私たちの奉納は16時45分から。まだ、太陽はさんさんと照り続けます。

舞台の向きから、西日を直撃するなか、能奉納は始まりました。
前半は、私のお弟子さんたちの仕舞と連吟です。

仕舞の地謡を謡っていると、西日がまぶしくて目があけられません。
汗が目に入ります。

そんな猛暑の中ですが、お客様はたくさん集まってくださいました。
今年も立ち見のお客様であふれています。

このように多くのお客様の前で演じるのは、気分の良いものです。

特にお弟子さんにとっては良い経験となっているようです。

お客様も、普段の能楽堂と違って、ラフな格好で気楽な気持ちでご覧いただいています。
中には、生ビール片手に見ている方もいます。

この柔らかい雰囲気、大好きです。

「芸能の原点は祭りにあり」
神への奉納を起源とするのが、全ての芸能の成り立ちです。
お祭りに集まる神々を楽しませるために芸能を奉納し、それを見ている参加者も一緒に楽しむ。

能も、当初はそんな形で庶民に愛されていた芸能でした。
その、原始の姿を大事にして能奉納を続けていきたいと思います。

5時半頃、能「海士」が始まりました。
そのころになると、いくぶん涼しくなっています。

そうはいっても何枚も能装束を着込んでいますので、ずいぶん暑かったです。
でも、舞っている最中は、不思議と暑さは感じません。

「海士」は三度目なので、少々余裕を持って舞えました。
せっかくなので、早舞は五段替の型で舞ってみました。

このお客様の雰囲気だと、なるべく派手な方が好まれると思い、大きく舞いました。

子方は、次男・大志郎にやってもらいました。
地元の祭りでの舞台に張り切っていました。

長男は、去年同じく後見をさせました。
子供たちにとって、後見はカッコよく見えるようです。喜んでやっていました。

地元の神社のお祭りで、親子で舞台を演じることの幸せをかみしめたいと思います。

終わった後は、近くの店でお弟子さんと大宴会。
装束や舞台装置を片付けて、宴会場まで歩くとき、爽やかな風を感じました。
風が秋の香りがします。

夏ももうすぐ終わります。



kuwata_takashi at 23:00|PermalinkComments(0)

2018年08月12日

深川八幡祭 能奉納

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今年も、「深川八幡祭 能奉納」行います。
毎年行っているこの「能奉納」は、今年で10回目です。

10回目の今年は、「海士」を奉納します。

子方は小学校5年生の次男。
子供達も、もう何度も出演させてもらっています。

「芸能の原点は祭りにあり」
柳田国男のこの言葉を胸に刻んで、私はこの奉納をとても大事にしています。

今年も変わりなく奉納できることを喜び、精一杯演じたいと思います。

入場無料です。

お祭り見学をかねて、ぜひともお運び下さい。



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深川八幡祭 二ノ宮渡御

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今日は、深川八幡祭の二ノ宮渡御。
富岡八幡宮の本社御輿を、深川各町会でリレーで担ぎます。

富岡八幡宮の本社御輿は一ノ宮と二ノ宮があります。
一ノ宮は4.5トンもの重さを誇る、日本一の大きさの御輿ですが、大きすぎて担がれたのは一回のみ。

三年に一度の本社御輿の渡御では、代わりに二ノ宮が担がれます。

この二ノ宮も、2トンあります。担ぎ棒を合わせたら2.5トンはあると思われます。
とてつもない大きさです。

それを、100人以上の担ぎ手で担いでいきます。

連合渡御の時は、53町会がそれぞれの半纏をまとって神輿を担ぎますが、二ノ宮は揃いの半纏で担ぎます。

今日は深川中で、揃いの白半纏が闊歩していました。

私もいち担ぎ手として、二ノ宮に肩入れさせてもらいました。
上の写真の中にいるのですが、なにぶん人が多すぎてどれが私だか全く分かりません。

担いでいた時間は、一時間弱。それでも疲れ果てました。もう、充分です。
去年の本祭りの時は、3日間よく担ぎ続けていたものです。



kuwata_takashi at 21:17|PermalinkComments(0)